陸屋根
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陸屋根(りくやね、ろくやね)とは屋根の形状の一つ。傾斜の無い平面状の屋根のこと。平屋根ともいう。「陸」とは「平ら」との意味であり、その逆は「不陸」(ふろく)という。
屋上施設を配したり、ヘリポートを設置できることからビル、マンションなどの高層建築物に多く見られる。また、主にデザインの観点から一般住宅でも採用例が増えているほか、豪雪地帯では落雪事故を防ぐため、鉄筋コンクリート構造で陸屋根を採用する住宅が増えている。
雨水などへの対処として、排水のためのごく緩い勾配の設定と、防水施工が肝要であり、さらに、近年注目されている屋上緑化をはじめ、庭園や畑(菜園)として利用する場合は、土砂重量に対する構造強度への配慮と、防根対策が必要となる。
陸屋根特有の要素を以下に挙げる。
- ペントハウス
- 屋上に突出した小さな部屋部分で、昇降機室や収納、屋上への出入り口として用いられる。塔屋ともいう。
- パラペット
- 陸屋根の周囲の立ち上がった部分。歩行者などの落下や、雨水が外壁に流れ落ちることを防ぐ。
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