ノート:隠し念仏
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まず、最初に南九州の「隠れ念仏」に対して東北の「隠し念仏」という言説が流通していますが、確かに「隠れ念仏」というのは本願寺系の一向宗が弾圧された薩摩とその支藩に特異な現象であり、そのうえで、異端念仏としての「隠し念仏」は確かに別物なのですが、「隠し念仏」といわれるような異端念仏は日本のかなり広い範囲に見られるものです。
また、「隠し念仏」の語を一般に広めた高橋梵仙ですが、彼は東北の「隠し念仏」は浄土真宗系の異端念仏「秘事法門」ではなく、新義真言密教系の念仏に浄土真宗系の信仰が偽託されたものととらえているはずです。彼はいわゆる「秘事法門」と「隠し念仏」を分離させますが、これには高橋梵仙自身が隠し念仏の善知識の一人であるという立場性を踏まえて議論の余地があります。
秘事法門・異端念仏などで項をたて、そのなかで隠し念仏を扱う方が適当に思えます。そのなかで、例えば中山身語正宗等の教団化した動きも扱うことができるでしょう。
また、秘密宗教という用語にも定義が必要でしょう。 --DuskTdawn 2007年1月16日 (火) 10:11 (UTC)