雑炊
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雑炊(ぞうすい)は、米飯に肉類、魚介類、キノコ類や野菜を加えて、醤油や味噌などの調味料とともに再度炊き上げたもの。また、鍋物の残り汁に米飯を加えて煮たもの。
古くは「増水」と表記され、米飯の量を水で増やすという意味合いが強かったと思われる。この増水に他の具材を加えるようになってから「雑炊」の文字があてられるようになったようである。
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[編集] 「おじや」との違い
おじやは、もともは雑炊のことをいう女房言葉であったが、今日では、雑炊とおじやとが別種のものとして認識されることもある。ただし、その区別は広く共通のものとはいい難い(以下は一例である)。
[編集] 米の状態による区別
- 調理にあたり、米飯をいったん水で洗い、表面の粘りをとってから用いることで、さらっと仕上げたものが雑炊。そうでないのがおじや。
- 汁とともに温めるだけ、または水分が飛ぶほどには煮込まず、米飯の粒の形を残すものが雑炊。煮込んで水分を飛ばし、米飯の粒の形をさほど残さないのがおじや。
[編集] 味付けによる区別
- 味噌で味付けしたものをおじやという。
[編集] さまざまな雑炊
- まる雑炊-主にすっぽん鍋の後に残る出汁で飯を入れ、炊いたもの。