顕聖二郎真君
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顕聖二郎真君(けんせいじろうしんくん)は、道教の治水の神であり、武神でもある。 別名二郎神、灌江二郎、灌江神、清源妙道真君とも呼ばれている。
北宋時代に真宗に清源妙道真君と言う銘を贈られている。 『封神演義』の楊戩の仙号が同じく清源妙道真君である事から、二郎真君が楊戩のモデルである、二郎真君と楊戩は同一である、などとも言われている。
ルーツは、秦代の将軍李冰の息子で利水工事に着手し成功させた李二郎か、蛟を退治した隋代の道士趙昱、とする二説が有力である。 大衆に人気のある神であり、『西遊記』にも登場する。 西遊記では、玉皇大帝(天帝)の甥(玉帝の妹が人界に下って楊氏と言う人間との間に生まれた子だとされている)であり、天界で暴れる孫悟空を捕らえている。