高見山
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[編集] 高見山(三重県・奈良県県境)
高見山(たかみやま)は、三重県松阪市(旧飯南郡飯高町)と奈良県吉野郡東吉野村の境界にあり、標高は1249m。大高山脈の北端に位置しており、奈良県側の紀ノ川支流の木津川と、三重県側の櫛田川の源頭になる。また、この山付近を中央構造線が通っている。関西では冬に霧氷や樹氷を見ることができる登山先として有名。昔は高角山、高水山などと呼ばれた。
神武天皇東征の際、櫛田川から大和へと入ったとする説があり、山頂にはここに上って四方を見たと謂われる「国見岩」や、道案内を勤めた八咫烏を祀る高角神社がある。「我妹子を いざ見の山も高みかも 大和の見えぬ 国遠みかも」と万葉集に歌われた、「いざ見の山」がこの高見山ではないかと言われている。
相撲の元関脇、高見山関の名はこの山の名前から由来している。