魔の山
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1.「魔の山(Der Zauberberg)」は1924年に出版されたトーマス・マンによる小説。20世紀ドイツ文学において最も影響を及ぼした作品のうちの一つ。
話はハンス・カストルプ青年が、第一次世界大戦前にスイスのアルプス山脈にあるダボスのサナトリウムに従兄弟(いとこ)を訪れることから始まる。そこで彼は結核症状にかかっていることが分かったため、その後七年に渡ってそこに滞在することになる。その七年の滞在期間中に、彼は大戦前のヨーロッパの縮図を構成しているような様々な思想の人物からいろいろなことを学ぶ。「魔の山」はドイツ文学の教養小説の古典的な作品である。
日本語の翻訳は同タイトルの岩波文庫版(1988年 関泰祐・望月市恵訳)、新潮文庫版(1969年)が手にはいりやすい。
2. 「魔の山」は、手塚治虫の短編読みきり漫画。週刊少年サンデー1972年8月6日号に掲載。