APTX4869
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
APTX4869 |
|
開発者 | 宮野志保 |
投与手段 | カプセル剤 |
APTX4869(アポトキシンよんはちろくきゅう)は「名探偵コナン」に登場する架空の毒薬。
[編集] 概要
黒の組織の科学者・宮野志保ことコードネーム・シェリーを筆頭とし開発されている薬物。この開発はシェリーの両親であり、彼女と同じく黒の組織の科学者でもあった宮野厚司・宮野エレーナから受け継いだもの。組織からシェリーが失踪した影響により、この薬の開発はまだ完全に終了したわけではなく未だ試作品の状態になっている。試作品だったため、組織の人間からは「できそこないの名探偵」という通称で呼ばれていたという(「名探偵」は、薬のコード番号「4869」をシャーロック・ホームズのシャーロックと語呂合わせした事による)。
もともとこの薬は毒薬として製薬されたものではなく、他の何らかの効果を求めて作られたものらしく、製作者の灰原哀(志保)も後に「毒なんて作ってるつもりはなかった」と語っている。が、これが体内から毒物反応が出ないという、完全犯罪が可能な毒薬としても利用できることを感づいた組織は利用用途を変更することをシェリーに命令する。開発が進み、マウス実験の結果ほとんどは死に至ったが、一部は死亡せずに幼児化する効果を見せた(詳細は"効能"の項を参照)ことをシェリーは確認するが、彼女が組織に反発していたこともあってか彼女はそれを組織に告げなかった。
組織はAPTX4869を幼児化の効果があることも知らずに暗殺用途として使い始め、その第一の被害者が他ならぬ工藤新一である。直前に起きた事件の影響で警察がうろついていたため、口封じに拳銃を使えばそれらが飛んでくるだろうと見た組織幹部・ジンは、「完全な毒薬」と信じてそれを無理やり飲ませるが、彼が去った後新一は幼児化する。その後も組織の暗殺に多用された形跡があるが、ほとんどの服用者が死亡確認された反面、新一だけは例外として「不明」のデータを記録していた。シェリーは彼に対し強い興味を持ったため、「疑わしきはどんな手を使ってでも消すべき」といったやり方をする組織から彼を研究対象として守るためデータを「死亡」に書き換える。
その後シェリーは最愛の姉を殺されたことに対する組織への反発が原因で組織に監禁されていたところを、隠し持っていたAPTXを自殺目的で使用するが、薬は彼女の体を幼児化させ監禁部屋からの脱出を成功させる。
この薬の本来の効果について作中で明記されてはいないが、それが不老不死であることが、灰原や組織の一員・ピスコの台詞、原作28巻収録の事件"そして人魚はいなくなった"に登場する名簿などにより示唆されている。ただし、原作38巻で灰原の「一部の人間にしか価値を見出すことができない愚かしい代物」という発言があり、実際に不老不死の効果なのかどうかにはやや疑問があるとも言える。

[編集] 要因
プログラム細胞死(アポトーシス)を誘導し、テロメアーゼ活性によって細胞の増殖能力を高める。また投与された場合、通常は死に至り死体からは何も検出されないが、ごくまれにアポトーシスの偶発的な作用で神経組織を除いた骨格・筋肉・内臓・体毛等の全ての細胞が幼児期の頃まで後退化する事がある。
[編集] 解毒剤
今のところ開発者の灰原哀(宮野志保)が白乾酒(パイカル)の成分で作ったことがあるが、あくまで試作品。試作品を投与してから約一日半(約36時間)後には再び幼児化してしまう。
カテゴリ: 漫画関連のスタブ項目 | アニメに関するスタブ | 薬学関連のスタブ項目 | 毒 | 化学物質 | 生理活性物質 | 薬理学 | 名探偵コナン | 架空の事物