LE-5B
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H-IIAロケットの第二段エンジンで、H-Iロケットの第二段エンジンであるLE-5の流れをくみ、H-IIロケットの第二段エンジンLE-5Aをもとに主にコストダウンをはかった改良型。推進剤は液体酸素と液体水素で推力は14トン。
宇宙開発事業団 (NASDA) が開発、製造は三菱重工業(燃焼器及び艤装)、石川島播磨重工業(ターボポンプ)。
エンジンサイクルはエキスパンダーブリードと呼ばれる型式で、燃焼器を冷却した水素ガスで液体水素ターボポンプ及び液体酸素ターボポンプのタービンを直列に駆動する。タービン駆動後の水素ガスはノズル内に捨てている。 ロケットエンジンとしては世界初の再々着火ができる画期的なエンジンである。
H-IIロケット8号機に使用されたが、第一段にトラブルが発生し指令破壊が行われたため、実際に使用されることはなかった。
H-IIAロケット12号機まで打ち上げ失敗に直結するような重大なトラブルは起こしていない。
[編集] 関連項目
- LE-5A
- LE-7A