Prandtl-Glauert Singularity
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
Prandtl-Glauert Singularity(プラントル・グロワート・シンギュラリティ)又は Prandtl-Glauert の特異点とは、飛行体の飛行速度が音速に近づくと気体の圧縮性によって圧力係数 Cp が増大し、マッハ1で無限大に発散するという、解析的に現れる特異点を意味する。現実にはマッハ1で圧力係数 Cp は無限大にはならずに有限の値となる。
飛行機が低空で遷音速飛行している時、Prandtl-Glauert Singularity によって圧力係数が増大・急減することにより断熱膨張によって周りの空気に含まれる水蒸気が凝結し、機体の周りに右図のような円形の雲が発生することがある。しばしば音の壁を突破した瞬間の現象としてメディア等で紹介されるが、Cp 急増と急減は音速以下から現れるため音速を突破した際の現象ではない。
[編集] 関連項目
- Prandtl-Glauert の相似則
- 飛行機雲
[編集] 外部リンク
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