Preboot Execution Environment
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Preboot eXecution Environment(PXE)は、いわゆるネットワークブートに用いられる規格。
ネットワークブートを利用することによって、個別のPCにOSを導入する必要が無くなり、また一括して管理することができる。
[編集] 利用条件
PXEを使ったOSブートのためには、PCにLANアダプターが装備されていることと、そのLANコントローラーに適合するPXE ROMが備わっていることが必要。
ISA、PCIのLANカードではROM用のソケットがあるだけで、ROMは標準搭載では無いことが多い。
デスクトップ用のマザーボードやノートパソコンにおいては、LAN機能が内蔵されている場合、PXE ROMが標準搭載であることが多い。おそらく、LANコントローラーの交換で不利になることを避けるため。
[編集] PXEについて検索が行われる一つの事情
PXE ROMを搭載したPCでは、時として起動時にPXEという文字列を含むエラーメッセージが見られる。つまり、通常の起動デバイスから起動できなかった状況。
この場合のエラーメッセージは、PXEが起動リソースを検索した結果見付からなかったため、DHCPサーバーやLANケーブルをチェックすることを促す。PXEについて一切の知識が無い場合、このメッセージをそのまま受け取って、DHCPやケーブルのチェックを行う人、また同様の指示やアドバイスを出す人も実在する。
一般家庭等では、PXEの文字列が出た時点で、ブートデバイス設定がおかしいか?起動用のHDDが壊れているか?そのどちらかであると考えるべきです。