Runtime Revolution
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Runtime Revolution Ltd. はスコットランド、エディンバラにあるパーソナルコンピュータ向けソフトハウスである。1997年創立。オーサリング環境 "Revolution" シリーズで知られる。Runtime Revolution は "Revolution" シリーズのソフトウェアを指しても用いる。
Revolution シリーズは、MetaCardを基盤にしたHyperCard類似のオーサリング/プログラミング環境で、HyperCard同様に一枚一枚の「カード」に様々な表示やコントロールを埋め込み、そのようなカードを集めた「スタック」によってアプリケーションを構成する。スクリプト言語もHyperTalkに類似している。しかし、表示機能、コントロール、スクリプト言語とも、Macintosh の Aqua に代表される現代的な環境に合わせて大幅な拡張を受けている。安価な(33英ポンド)Revolution Mediaを除くと、HyperCardのスタックを読み込む機能がある。各種Windows、Mac OS X、Linux用がある。
2006年9月現在、現行の製品(2.7)にはスクリプト内での日本語の扱いに若干問題が残っており、日本では必ずしも広く用いられているわけではないが(代理店もない)、HyperCardの跡を継ぐ環境として期待されている。
2006年12月23日、Runtime Revolution Ltd.が日本のユーザーグループ有志と連携して「Runtime Revolution Ltd 公式日本語掲示板」をオープンした。 また、日本語ユーザー向けに「Japanese Revolution Documentation 【レヴォルーション 取扱説明書 日本語版】」がrevdeveloper.comにて開設されている。 2007年3月現在ヴァージョンは2.8、今後日本語を含むユニコードの取り扱いを刷新することが計画されている。
[編集] 製品
- Revolution シリーズ
- Revolution Media
- Revolution Studio
- Revolution Enterprise
- Ten Thumbs Typing Tutor
[編集] 動作例
極めて初歩的なスタックの例。このスタックは二枚の「カード」からできている。最初のカードのボタンを押すと、二枚目のカードが現れる。二枚目のカードのボタンを押すと、[1]の内容がロードされ表示される。これはボタンのイベントハンドラに
on mouseUp put URL "http://ja.wikipedia.org/wiki/" into field "Label Field" end mouseUp
と書くだけでいい。URLの処理や色の扱いはHyperCardに比べて大きく拡張された部分の一つである。
[編集] 外部リンク
- Runtime Revolution Ltd - メーカサイト
- Revdeveloper - メーカーによる開発者向けサイト
- RRUJ - 日本語を母語とするユーザーのメーリングリスト
- スクリプトの書き方 - スクリプトのかき方などを解説している
- 革命部品工作型録 - 具体的なスタックの作り方、日本語の扱い方などを解説している
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