いつも美空

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』

ウィキポータル

日本の漫画作品

カテゴリ

プロジェクト

『いつも美空』（いつもみそら）は、あだち充の漫画。

週刊少年サンデー 2000年22・23合併号から2001年24号まで連載。少年サンデーコミックス全5巻。

[編集] あらすじ

才能を開花する間もなく若くして命を絶った無名俳優・坂上慎太郎の一人娘・坂上美空はある事件で神様から13歳の誕生日に超能力を授かる。同じく超能力を授かったRC（レンタルクラブ）のメンバーと共に、悪意とカリスマ性を持ち6年後に地球に悲劇をもたらす男・野神篤史と戦うことに。

『タッチ』の大ヒットで週刊少年サンデーの看板作家となった後は、数年間の長期連載の多いあだち充作品だが、この作品は例外的に約一年と短命に終わった。超能力など今までのあだち充作品には無かった要素を取り入れた意欲的な実験作であったが、読者からはあまり支持を得られ無かった。特に最終話のラストシーンに不評の声が強く、本作そのものを「なかったこと」にしているあだち充ファンも少なくない。

[編集] 登場人物

[編集] RCメンバー

坂上美空（さかじょうみそら）4月10日生まれ

日本人初のアカデミー主演女優賞に輝く予定の少女。抜群の運動神経と演技力を持つ。またモノマネも上手くソフトボールの試合では相手投手が一年かけて習得したフォームと変化球を4イニングでコピーするほど。13歳の誕生日に神様から念動力を授かる。名前は坂上みきと美空ひばりからと思われる。

北島光太（きたじまこうた）1月3日生まれ

草野球では星野仙一ばりの熱血ぶりで「ドラゴン星野」とのあだ名がつくほど。（連載当時・星野仙一は中日監督）。13歳の誕生日に神様から瞬間移動能力を授かる。その能力で野神篤史の打ちたてた水泳自由形の100ｍ・200ｍの日本記録を更新する。祖父は有名な映画監督。名字は北島三郎からだと思われるが北島康介のパロディ。

三橋竜堂（みはしりゅうどう）6月7日生まれ

坂上美空の幼馴染で、美空に好意を寄せているが美空は気付いていない。神様からは手のひらを見るだけで3年後（後に6年後）先の結婚相手が分かる能力を授かる。同じく美空に好意を寄せる光太に敵対意識を持っている。美空の能力で陸上男子100ｍの日本記録を一時更新する。名前は三橋美智也と宇崎竜童からと思われる。

小久保都（こくぼみやこ）4月19日生まれ

美空を超える運動神経の持ち主。神様から予知能力を授かる。下の名前の由来は都はるみからと思われる。

春日千代之介（かすがちよのすけ）5月5日生まれ

神様からナビゲーション能力を授かる。美空の能力で走り幅跳び男子の日本記録を一時更新する。村田からは「ウスラデカ」と呼ばれている。名前はは春日八郎と東千代之介からと思われる。

村田十四郎（むらたじゅうしろう）8月2日生まれ

美空の幼馴染。神様からは金属探知能力を授かるのだが、砂浜で2時間硬貨探しをして280円しか稼げなかったり、金属の種類を分類できるが本人は種類の違いが理解できなかったりとイマイチ上手く使いこなせていない。名前は村田英雄と近衛十四郎からと思われる。