お化け
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
お化けとは、何かが変化(へんげ)した霊的な存在の総称。幽霊や亡霊と混同されることが多い。また、「非常に大きな」という意味で使われることがある(例:お化けかぼちゃ、お化けすいか)。
[編集] 概要
俗に幼児言葉で幽霊、亡霊を指し、一般的にも使われる為混同されるが、厳密に言えばお化けは器物や動物の変化(へんげ)したものである。物を粗末に使い、捨てることによって後で化けて出てくる。これがお化けである。無下に殺生され、恨みを抱いて死んだ動物などが違う姿をとって現れるのもお化けと言える。化生(けしょう)という呼び方もある。似たものに付喪神(ツクモガミ)がある。付喪神は人間が生きていくゆえに作られた物や製品がとことん使い果たされた結果、妖力を持つことになった化生である。使用する人間が心の中に報恩感謝をもってそれらの器物を処理するならば、化けて出てくることはないという。そのため、針供養などの儀式が執り行われている。