アトリエシリーズ
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アトリエシリーズは、ガストが発売しているコンピュータRPGのシリーズ名。シリーズ作品のほとんどに「アトリエ」という言葉が入っていることから、このように呼ばれる。
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[編集] 概要
1997年の『マリーのアトリエ』のヒットに始まり、続編『エリーのアトリエ』が好評だったことから「アトリエシリーズ」として確立する。三作目『リリーのアトリエ』以降の作品には「A3」「A4」のような通し番号も設定されている。通し番号をもたない外伝的な作品も多いが、ここではそれらもすべてアトリエシリーズとして扱う。
アトリエシリーズでは原則として主人公自身、あるいは主人公の一人が錬金術士である。主人公らが錬金術の力で自身の目的を達成するという基本路線はほとんどの作品で一貫している。しかし通し番号をもつ主要作品群に限っても、二~三作単位で作風やシステムに大きな変化がつけられているため、アトリエシリーズ内部でもさらにいくつかのシリーズに細分して語られることが多い。
- A3まで(ザールブルグシリーズ)
- マリーのアトリエ ~ザールブルグの錬金術士~(A1に相当)
- エリーのアトリエ ~ザールブルグの錬金術士2~(A2に相当)
- リリーのアトリエ ~ザールブルグの錬金術士3~(A3)
- A4およびA5(グラムナートシリーズ)
- ユーディーのアトリエ ~グラムナートの錬金術士~(A4)
- ヴィオラートのアトリエ ~グラムナートの錬金術士2~(A5)
- A6からA8まで(イリスシリーズ)
- イリスのアトリエ エターナルマナ(A6)
- イリスのアトリエ エターナルマナ2(A7)
- イリスのアトリエ グランファンタズム(A8)
- それ以降
- リーズのアトリエ ~オルドールの錬金術士~
- マナケミア~学園の錬金術士たち~
ここに挙げられていない作品も、それぞれ関係の深いシリーズに属するという考え方が主流である。たとえば『ヘルミーナとクルス ~リリーのアトリエ もう一つの物語~』はザールブルグシリーズに含められる。
[編集] 作風
シリーズ第一作『マリーのアトリエ』のキャッチコピーは「世界を救うのはもうやめた」「世界を救うより大切なこと」であり、多くのRPGにありがちなヒーロー物、ヒロイン物との区別を明確にし、架空の街で架空の毎日を過ごすことを楽しむゲームとして作られた。『マリーのアトリエ』をはじめとするザールブルグシリーズと、それに続くグラムナートシリーズにおいては、他の多くのRPGで目にする「魔王(もしくはそれに類する存在)の討伐」や「世界の破滅の回避」といったことは目的とされていない。しかしイリスシリーズでは(結果的にとはいえ)世界を破滅から守るなど、「一般的なRPG」を多分に意識した構成となっている。
[編集] 世界観
どの作品でもいわゆるファンタジー世界を舞台としている。シリーズ第一作の『マリーのアトリエ』の世界は中世の南部ドイツやスイス、オーストリアなどをモデルにデザインされており、登場する人名や地名、アイテム名などにもドイツ風あるいはドイツ語風のものが多く見られた(ただしSalburgを「ザールブルグ」と読むなど、最終的には語感が優先されている)。この「ドイツ風」の傾向は舞台が変わった後のシリーズでも受け継がれており、アトリエシリーズの独特の雰囲気を伝える要素のひとつとなっている。
[編集] 錬金術
主人公たちが学んでいる魔術がこう呼ばれる。元素を組み合わせて新しい物質を生み出す術だとされる。少なくとも初期シリーズでは「召喚魔術」や「付与魔術」なども並立して存在する設定になっているが、ゲーム中でそれらが区別されることはなく、いずれも錬金術として扱われている。またシリーズ六、七作目にあたる『エターナルマナ』『エターナルマナ2』では精霊(マナ)の力を借りて行使する術となっており、他のシリーズとは微妙に扱いが異なる。
通常、錬金術の使い手は「錬金術師」とされるが、アトリエシリーズにおいては「錬金術士」という表記を採用している。しかし一般的な用法ではないため「ザールブルグの錬金術師」などと誤表記されることが多い。
アトリエシリーズでは実在する錬金術のモチーフも多く使われている。たとえば賢者の石、エリクサー(エリキシル剤、エリクシール)、ホムンクルス、エメラルド・タブレット(新緑のタブレット)、アゾット、ウロボロスなど。それらが物語の重要な鍵になっていることも少なくない。
[編集] 調合
アトリエシリーズにおいては、錬金術を用いて複数(または単数)のアイテムから新たなアイテムを生み出す作業を「調合」と呼ぶ。シリーズの目玉ともいえるシステムであり、二作目以降はブレンド調合、オリジナル調合、ラフ調合、マナ調合など新しい形の調合が多く派生している。
[編集] 妖精さん
シリーズを通して登場する妖精(ただし『グランファンタズム』では「フェアリ族」という名前)。人間の子供のような姿をしていて、それぞれ同型の帽子と服を身につけている。コスチュームの色は緑が基本だが他の色も存在する。一部の例外を除いて全員が同じ顔をしているため、普通の人間には区別がつかない。ただし性格にはそれぞれ個性がある。後述の「ぷにぷに」と並ぶアトリエシリーズのマスコットキャラであり、「妖精さん人形」のような商品も販売されている。
[編集] ぷにぷに
つぶれた球形をした青い軟体生物で、アトリエシリーズのほぼ全作品に登場している。非常に弱いため、ゲーム内では弱小モンスターの代名詞的存在となっていることが多い。単なる色違いをはじめ、巨大なタイプ、兜をかぶったタイプ、腐ったタイプなど、非常に多くのバリエーションが存在する。「妖精さん」と同じくシリーズのマスコットとして定着しており、「ぷにぷにクッション」などのグッズにもなっている。
[編集] アトリエシリーズ作品一覧
アトリエシリーズは、最初の作品であるマリーのアトリエ発売以来以下のソフトが発売されている。
また、シリーズのキャラクターを利用したパズルゲーム等の携帯端末用アプリケーションも発表されているが、ここでは省略する。
「ザールブルグ」「グラムナート」「イリス」いずれかのシリーズに含まれる作品の詳細は、各シリーズの項を参照されたい。
※PS=プレイステーション、PS2=プレイステーション2、SS=セガサターン、DC=ドリームキャスト、GBC=ゲームボーイカラー、GBA=ゲームボーイアドバンス、WSC=ワンダースワンカラー、PC=パーソナルコンピュータ、i=iアプリ、S!=S!アプリ、EZ=EZアプリ。
[編集] ザールブルグシリーズ
- マリーのアトリエ ~ザールブルグの錬金術士~(PS, SS, PC, i, S!, EZ)(注:携帯端末に関しては部分移植)
- エリーのアトリエ ~ザールブルグの錬金術士2~(PS, PC, i, S!, EZ)(注:携帯端末に関しては部分移植)
- リリーのアトリエ ~ザールブルグの錬金術士3~(PS2, i, S!, EZ)(注:携帯端末に関しては部分移植)
- ヘルミーナとクルス ~リリーのアトリエ もう一つの物語~(PS2)(「リリ~」のサイドストーリー的なソフト)
- マリーのアトリエGB(GBC)
- エリーのアトリエGB(GBC)
- マリー&エリー ~ふたりのアトリエ~(WSC)
- マリー・エリー&アニスのアトリエ ~そよ風からの伝言~(GBA)
- マリー&エリーのアトリエ ~ザールブルグの錬金術士1・2~(DC)
- アトリエ マリー+エリー ~ザールブルグの錬金術士1・2~(PS2)
[編集] グラムナートシリーズ
- ユーディーのアトリエ ~グラムナートの錬金術士~(PS2)
- ヴィオラートのアトリエ ~グラムナートの錬金術士2~(PS2)
[編集] イリスシリーズ
- イリスのアトリエ エターナルマナ(PS2)
- イリスのアトリエ エターナルマナ2(PS2)
- イリスのアトリエ グランファンタズム(PS2)
- イリスのアトリエ エターナルマナ2 After Episode(i, S!)
[編集] リーズのアトリエ ~オルドールの錬金術士~
リーズのアトリエ ~オルドールの錬金術士~(リーズのアトリエ ~オルドールのれんきんじゅつし~)は2007年4月19日に発売が予定されているニンテンドーDS用ソフト。キャラクターデザインに和狸ナオを起用するほか、イリスシリーズ以後「普通のRPG」に傾いていたゲーム性・世界観をそれ以前の作品に近づけるなど、アトリエシリーズ初心者を意識した構成になっている。
ストーリーは、国王の浪費から自己破産に陥り国ごと差し押さえられたランデル王国の王女、リゼット・ランデル(リーズ)が借金を返済し、差し押さえられた国を取り戻そうとする、というもの。
[編集] マナケミア~学園の錬金術士たち~
マナケミア~学園の錬金術士たち~(マナケミア~がくえんのれんきんじゅつし~)は2007年6月に発売が予定されているプレイステーション2用ソフト。アルレビス学園という学校を舞台にした作品。
[編集] 書籍
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[編集] マリーとエリーのアトリエ ザールブルグの錬金術士
[編集] 物語
- 舞台設定としては、エリーのノーマルエンディングから始まり、ザールブルグに帰ってきたマリーと二人で新しい工房を開く。そこで起こるドタバタ劇を扱うという物。また、ゲームボーイ(GB)版の設定もマリーとエリーの両方が入っており、「パセック」と「プルシャ」という妖精も登場する。マリーとエリーの登場キャラがほぼ全員登場し(ルーウェン、ロマージュは登場しない)、そのほか「リリー」からはウルリッヒとリリー、そして名前だけではあるが「ユーディー」からはユーディーが登場する。基本設定はGB版としているのか、エリー版のボス「シュトラーフェ」と「ウーナ」と名前は若干違うもののGB版マリーから「黒騎士」が登場する。第2巻中盤以降から、話は魔王ファーレンと関係した話へとなっていく。また、ゲーム中には登場しないオリジナルアイテムが多数登場する。
- 連載終了後も作者の作成する同人誌内で、外伝的エピソードが作り続けられている。
[編集] 登場人物
- マルローネ
- ザールブルグのアカデミーで(悪い意味で)伝説の成績を保持しているお騒がせ錬金術士。アカデミー卒業後は各地をあちらこちら旅をしていて、つい最近まではケントニスのアカデミーにいたが、再びふらりと旅に出てザールブルグへと帰ってくる。その後、エリーと一緒に二人で工房を開く。旅慣れているだけあって、冒険者としてのレベルも高く、どちらかと言えば彼女はフィールドワークタイプ。教えている妖精さんはパセック。いろいろとお騒がせアイテムを作ったりするが、なんのかんのいいつつ頼りになったりする人。結婚とかは考えていないらしい。愛称はマリー。
- エルフィール・トラウム
- 伝染病にかかっていたところをマリーに助けられて、そのまま錬金術士を目指しちゃった女の子。マイスターランクへは進まずに通常期間である4年間の勉学を終えて、ザールブルグで新しく工房を開こうとしたところでマリーと再会。そのまま一緒に工房を開く。どちらかといえば彼女はデスクワークタイプ。教えている妖精さんはプルシャ。おっちょこちょいなマリーをうまくフォローするしっかり者。ダグラスとの仲は良い。愛称はエリー。
- パセック&プルシャ
- 妖精の森からザールブルグへ修行にやってきた妖精さん。二人ともランクは一番下の黒い服を着ている。パセックはマリーが、プルシャはエリーが教える、という形ではあるが、どちらかと言えばパセックはエリーに、プルシャはマリーに似ている部分がある。髪が短い方がパセックで、長い方がプルシャ。プルシャは女の子っぽい容姿だが、一人称は「ぼく」。登場はゲームボーイ(GB)版の妖精さん。
- ヴォルク
- GB版マリーに登場した黒騎士だが名前が違う。黒騎士とも呼ばれている。元・魔王ファーレンの国の騎士団に所属していた騎士でキリーことキルエリッヒとも顔見知り。一度魔界へ戻ったものの、魔界統一の争いに巻き込まれるのがイヤで再び人間界へ逃亡したキリーを仕留めるべくウーナ、シュトラーフェとともに人間界にやってくる。ザールブルグを訪れた時には絵描きに扮装している。キリーのことが好きなのだが身分違いなので伝えずにいた。が、ウーナにはバレバレで「騎士でも王女でもないのなら回りくどいことをせずに早く一緒になればいい」とまで言われたほど。魔法は使えないがそれを補って余りある剣の腕を持つ。
- ウーナ
- GB版エリーに登場したキャラクター。魔界に住むエルフ族。本来ならば力あるものに従うエルフだが、彼女は魔界を統一せんとする少数派のエルフの一人。マリーたちに倒され、亡骸となったファーレンを蘇らせようと古代の禁術をファーレンの亡骸へ施す。術の効果を試すためにマリーが倒した火竜「フランプファイル」、エリーが倒した海竜「フラウ・シュトライト」を復活させるがともにあっという間に倒される。後にファーレンを復活させるが人間界に来た事による魔力の低下で制御できずにファーレンは暴走、マリーとヴォルクの活躍により、倒される。事態が終息したあとは人間界で修行する、という名目であちこちを旅する。初めて見て以来、海が気に入ったらしい。
- シュトラーフェ
- GB版エリーに登場したキャラクター。魔界に住む魔犬。普段は縦じま模様のある白く大きな犬だが、人間の姿を取ることもある。キリーを倒そうと彼女を追い、ザールブルグを訪れるが、お騒がせマリーの新アイテム「木念人」に吹っ飛ばされ、フローベル教会へ落ちてきたところでミルカッセと出会い、ケガの治療をしてもらう。それ以来、ミルカッセのことが好きらしい。
- ノルディス・フーバー
- エリーと同期の錬金術士の青年。同じイングリド先生に師事し、現在はマイスターランクへと進む。たまにエリーたちの工房へ訪れて、素材を貰ったりする。パセックとプルシャの初採取の時には二人を引率する役を買って出たりもする優しい男性。アイゼルに好かれているが本人は全然気づいていない。
- ミリアレーナ・クルッグ
- エリー卒業と同時に他の学校からザールブルグのアカデミーへ留学してきた女の子。愛称はミリー。彼女がアカデミーの工房で生活することとなったため、エリーはドナースターク家の所有する家で工房を開くことに。ソバカスありのメガネッ娘。おっとりのんびりした子で近くの森では迷子になり、同じく迷子になっていたノルディス達と出会う。キリーに一目惚れし、憧れている。イングリド先生からは、マリーから「すっとこどっこい」が感染しないか心配されている。先輩のエリーの元でパセック・プルシャと一緒に勉強会を開くことが多い。
- アイゼル・ワイマール
- エリー、ノルディスと同期の錬金術士の女の子、担任はヘルミーナ先生。貴族の娘さんなのでプライドが高く、ちょっと高飛車。しかし、根の悪い子ではない。最近はエリーとの仲は良好。しばらく実家の方に戻っていて、つい最近マイスターランクに復学する。エリーの工房で見てから「竹刀」が気に入ったらしい。ノルディスのことが好き。たまにエリーの工房に来ては調合の手伝いをしていたりする。ヘルミーナ先生曰く、結構根性がすわっているらしい。錬金術士としては休学していたせいもあってか少々ブランクあり。
- キルエリッヒ・ファグナー
- 「紅バラのキリー」の異名を持っていた女性剣士で人間と魔族のハーフ、父は魔王ファーレン。マリーがアカデミーを卒業する少し前にザールブルグから姿を消し、魔界へ戻っていた。しかし、そこで起こった魔界統一の争いに巻き込まれそうになったので人間界へ逃亡。深手を負ってエリーたちの前に姿を現す。愛称はキリー。黒騎士のことを悪く思ってはいないらしく、「あまり待たせないで」と言ったほど。その後の黒騎士との仲は良い。以前は片手剣を使っていたが、人間界へ逃亡する際に黒騎士の攻撃を受けて折れてしまい、武器屋のオヤジさんから試作品の両手剣を預かる。その際に噂の歌を聴いてしまう破目に…。
- シュワルベ・ザッツ
- マリーの在学時代、マイヤー洞窟を拠点とし、馬車を襲っていた盗賊団「シュワルベ」の元・お頭。マリーに負けたあとはすっぱりと足を洗って、冒険者となっていた。最近起こった「シュワルデアヒメル」事件でナタリエと共闘する。
- ナタリエ・コーデリア
- マリーの在学時代に「怪盗デアヒメル」として、宝物を盗んでいた元・女盗賊。しかしシュワルベ同様、マリーに捕まってからはすっぱりと足を洗い、冒険者となる。最近起こった「シュワルデアヒメル」事件では、デアヒメルについて熱く語り、シュワルベと共闘する。
- ユーリカ・イェーダ
- 港町「カスターニェ」で漁師をしている男勝りな女性で、エリーの友人。以前、海を騒がしていた海竜「フラウシュトライト」を共に倒す。しかし、そのとき倒したはずの海竜が再び出現したということで、今度はマリーと共に海竜退治に出る。
- ダグラス・マクレイン
- シグザール王国騎士団に所属する騎士。エリー在学中は主に門番の仕事をしていたが、つい最近は騎士団の分団長を任されるまで昇進。エリーとはいい感じ?ちなみに、訓練のときに彼は打ち身や打撲などのケガを「させちゃう」方らしい(部下談)。
- ルドルフ・ユルゲンス
- ダグラスが任されている騎士団の副隊長を務める。愛称はルディ(マリー命名)。どうやらマリーのすっとこどっこいがうつった、ダグラスと一緒に夏に鎧を着たまま走ったことも…。
- ハレッシュ・スレイマン
- 頼れる冒険者でマリーとエリーの友人。いつも飛翔亭にいて、看板娘のフレアさんのことが好き。体格は大きいがとても気さくな男性。昔は騎士団にいたことがあった。最近はフレアさんとの仲は良さそう。
- ミュー・セクスタンス
- 南国育ちの女性冒険者。のんびりした性格だが腕は確か。マリーがザールブルグからいなくなってからは彼女もザールブルグから姿を消していたが、採取に来ていたエリーたちと再会し、マリーが帰ってきていると知り、ザールブルグへと戻る。マリーと一緒に魔王ファーレンを倒した一人。
- クライス・キュール
- マリーと同期の青年で、マリー在学時は首席の成績を収めていた。現在はマイスターランクの講師を務めており、ノルディスの担任。イングリドの生徒だった。同じくイングリドの生徒だったマリーとはそりが合わず、顔を合わせる度に険悪なムードになっていた。しかし今はマリーのことが気になっているのか、あまり口論が長続きしなくなっている。
- イングリド先生
- アカデミーで教鞭をとる女性教師でマリー、エリー、ノルディスの先生。錬金術に生涯を費やすと決めたのか、結婚にはまったく興味がないっぽい。ヘルミーナ先生とは幼い頃からのライバル関係。お互い良くも悪くもいい刺激となっている。口論することもあるけれど、合体魔法が出来るところを見ると、それなりに険悪な仲というわけではなさそう。成績が良かったエリーには優しいが、成績の悪かったマリーには厳しい。しかし、マリーにアカデミーの教壇に立って欲しいと思っている。ケントニス出身なのでオッドアイ。彼女の先生はリリー先生。
- ヘルミーナ先生
- イングリド先生の同期で、同じく教鞭をとっている女性教師。アイゼルの先生。錬金術士だが、内容はちょっと怖い物が多くて、アイゼル以外の生徒からは少々恐れられている。主にホムンクルスやお迎えの薬といったものなどを作る。どこからが本気で、どこからが冗談なのか、境目がイマイチわからない。イングリド先生とはライバル関係であるが、険悪な仲というわけではない。彼女の先生はイングリド先生と同じくリリー先生。
- カノン
- 第1巻のみに登場。妖精の森からザールブルグへ向かっていた妖精さんたちをザールブルグまで送り届けてくれた冒険者。ちなみに彼もちゃんとしたGB版アトリエに登場するキャラクター。
[編集] オリジナルを含む漫画登場アイテム
- 急速冷却弾(きゅうそくれいきゃくだん)
- エリーがユーリカに「ザールブルグまで魚を生のまま、届けられないか」という相談を受け、同時に起こっていた「シュワルデアヒメル盗賊団」事件の際にマリーが作ったもの。最初に作ったものは長細い筒状のものであったが、後に小さな爆弾型に改良される。また、ウーナのおこなった蘇生実験の対象となった火竜と海竜の退治にも役立った。効果は名前の通りで、改良型は一発で火竜を凍りつかせるほどの威力を誇る。盗賊団の時は広範囲にわたって川の水を凍らせた。ゲーム版では「急速冷却材」という名前のアイテムが登場しているが、効果は同じもの。
- しなちく
- 正式名称は「竹刀」。剣術を習いだしたプルシャのためにエリーが「木刀と違った安全なもの」として、アカデミーへ調べに行った際、ヘルミーナ先生から教えてもらったもの。その際にヘルミーナ先生が間違えて覚えていたのでこんな名前に。後に「竹刀」と判明する。プルシャのほか、マリーの作った「木念人」が武器として持たされているほか、軽くて危険も低いということで、後に騎士団からも発注の依頼が来る。
- 生きているかご
- マリーがパセックとプルシャに作った採取用の籠。しかし二人にはちょっと大きめであった。2つあり、片方は物を入れると軽くなるかご、もう片方は物を入れると運んでくれるかご。しかし、どちらも失敗作で、物を入れると軽くなる方は軽くなるどころか浮くというものになっていた。物を運んでくれるかごは物を入れると暴走して所構わず走り回り、パセックをくっつけたままザールブルグの街中を爆走した。しかもすぐに効果がきれてただのかごになってしまう。後に、軽くなるかごは「そらとぶほうき」の浮力を安定させる鞍として作り直される。
- そらとぶほうき(改)
- ゲーム内でエリーが作成したアイテムだが、操作が不安定で使いづらかった。作中のアクシデントで、「軽くなるかご」と合わせると安定することにマリーが気づき改造。「軽くなるかご」は鞍型に改造されて、足置きを装着。その後マイナーチェンジを繰り返した。マリー、エリーそれぞれ専用のほうきがある。移動するための道具であるが、杖も装備できるようになり、空中からも攻撃が可能になった。なお、高速で移動が可能であるため、目が乾くことを恐れたマリーが、ゴーグルも作った。
- 木念人(ぼくねんじん)
- マリーが作ったプルシャの剣術の訓練用の人形。マリー曰く「生きてる系アイテム最新作」らしい。頭をつけると動き出す仕掛けとなっており、理論上は体力は無限で、武器を持っていると襲い掛かってくるようになっている。初めて動かしたときは暴走し、シュトラーフェを吹っ飛ばした。必殺技(?)は「くるくる攻撃」(エリー命名)。しかし、プルシャも同じ技を繰り出し、とうとう負けてしまう。後に「おヒゲの木念人」というものが作られる。
- 吸水紙(きゅうすいし)
- エリーが作ったアイテム。巨大ぷにぷに事件の際に大量に手に入った「ぷにぷに玉」を何かに利用できないかと思い、作成したもの。その名のとおり、水を吸い込むので雨の日でも洗濯物が乾くという優れもの。いかにもエリーらしいとイングリド先生にも好評。
- シカン
- ヘルミーナ先生のオリジナルアイテム。全身の筋肉を緩めて動けなくするというもの。エリーに竹刀を教えた際にオマケにとこれのレシピも書いた。海竜退治の際に使用されるが、既に死んでいたので効果は発揮できず。いわゆる筋弛緩剤の一種と思われる。
[編集] エリーのアトリエ―南からの留学生
- 作者:山形伊佐衛門
- 出版:エンターブレイン 単行本は上下巻。
- ゲームのサイドストーリー。南の国から来た留学生サライが主人公。一年間の留学期間中にエリーたちとの会い、少しずつ成長していく物語。ゲームのストーリーをなぞりながら、空白部分を埋めていく感じになっている。
- 下巻の後半には、電撃プレイステーションに連載されていた紹介イラストが掲載されている。
[編集] ユーディーのアトリエ もう一つの記憶
[編集] ヴィオラートのアトリエ きてれつ村おこし
ゲーム限定版に付いていた導入マンガに、ゲーム内容を追加した形のコミック。ブリキットのイベントを中心に描かれている。
[編集] 火の玉ゲームコミック マリーのアトリエ ~ザールブルグの錬金術師~ 小さなアトリエ
- 作者:五十嵐愛美ほか
- 出版:光文社
- 桜瀬琥姫ほか総勢20名のイラストレーター、漫画家によるアンソロジーコミック。
ゲームの内容に基く、あるいはそれを拡大解釈した漫画やイラストが収録されている。 シリーズとして 小さな冒険 小さなマイスター ショートコミック天国 がある。 またその他のアトリエシリーズも、一部を除いてアンソロジー本や4コマ漫画本として刊行されている。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
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