アメリカ合衆国国防長官
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アメリカ合衆国国防長官(United States Secretary of Defense)は、アメリカ合衆国の連邦政府において国防政策を担当し、アメリカ軍(陸・海・空軍・海兵隊)および州兵を統括する閣僚である。
国防総省を管理・運営する。第二次世界大戦終戦後、従来は大統領に直属していた陸軍長官と海軍長官および新設された空軍長官の三長官を統括・指揮する役職として創設された。
初代国防長官ジェイムズ・フォレスタルは太平洋戦争時には海軍長官として活躍したが、国防長官に就任すると空軍との確執・軋轢に悩んでノイローゼに陥り自殺した。後任のジョンソン国防長官も任に堪えなかったため、当時のトルーマン大統領は苦肉の策として前年に国務長官を退任して引退したばかりのジョージ・マーシャルを第三代国防長官に起用した。マーシャルは第二次大戦中に陸軍参謀総長を務めた経歴がある退役陸軍元帥で、合衆国法典で国防長官の任用は過去10年間軍役に就いていない者であることが定められていることに抵触したが(1950年の時点でマーシャルの退役から5年しか経っていない)、前国務長官という立場と国防総省の混乱という状況に鑑み、特例として上院はこれを承認した。このマーシャルのもとで国防総省の組織と制度が整えられ今日にいたっている。