アラダー・ペゲ
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アラダー・ペゲ(Aladár Pege、1939年10月8日 – 2006年9月23日)は、ハンガリー出身のジャズベース奏者。ピッチ・カート奏法の巧みさやクラシック音楽の演奏で知られ、「ベースのパガニーニ」とも称されていた。
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[編集] 来歴
ブダペスト生まれ。音楽一家であったこともあり、15歳の頃には本格的な演奏活動を行っていた。 1970年のモントール・ジャズ・フェスティバルで最優秀演奏者に選出された。アメリカ人ピアニストのウォルター・ノリスとコンビを結成したり、ニューヨークのカーネギー・ホールでハービー・ハンコックと共演をした事もあった。これらは、当時国外渡航を厳しく制限していたハンガリーを含む東ヨーロッパ共産圏の人物としては異例な出来事であった。
晩年の十年間は、出身校でもあるリスト音楽院(ブダペスト)で教鞭を執っており、ここでも「パガニーニ」の愛称で親しまれていた。
2006年同市内の病院で死去。死因は明かされていない。
[編集] ディスコグラフィ
- 1990年 PEGE – Imre Koszegi(ドラム)らを迎えたクインテット。
[編集] 主なセッション参加アルバム
- 1980年 ライブ・アット・モントール/ミンガス・ダイナスティ
- 1992年 ドリフティング/ウォルター・ノリス