アリス・プレザンス・リデル
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アリス・プレザンス・リデル(Alice Plesance Liddell, 1852年5月4日 - 1934年11月15日または16日)はイギリスの人物。ルイス・キャロルの『不思議の国のアリス』『鏡の国のアリス』の主人公アリスのモデルとして知られている。
一般的にアリスはいかにもヨーロッパ風の金髪碧眼で額を出したロングヘアのイメージが強いが、実際の彼女は黒髪のボブへアに彫りの深いオリエンタルな顔立ちである。前者のイメージが生まれた最大の理由は『不思議の国のアリス』の挿絵を担当したテニエルの挿絵による。モデルのアリスとの差の為か、当初ルイス・キャロルは初期の挿絵を不満に感じていたらしい。
[編集] 略歴
- 1852年 王室の血を引く上流階級に生まれる。父親はオックスフォードのクライスト・チャーチ・カレッジの学生監。幸福な幼年時代を送る。
- 1862年 10歳の時に姉と妹と一緒に作家ルイス・キャロルとボートで川を遡った。この時、即興で話してもらった物語が後に『不思議の国のアリス』として発表された。
- 1880年 28歳で結婚。夫のレジナルド・ジャーヴィス・ハーグリーヴズは大地主で治安判事だった。3人の子供をもうける。
- 1932年 80歳の時にコロンビア大学から名誉文学博士の称号が与えられた。
- 1934年 死去。
[編集] 関連作品
『リバーワールド』シリーズ(SF小説) フィリップ・ホセ・ファーマー著