ガミラス帝国
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ガミラス帝国(ガミラスていこく)は、アニメ『宇宙戦艦ヤマト』に登場する、架空の種族による架空の恒星間国家である。作中では地球人類に対する敵対勢力として描かれる。 なおガミラス本星を指す場合、ガミラス大帝星と称する場合がある。
国家元首はデスラー総統、副総統はヒス。首都はガミラスの都市バレラス。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
銀河系核恒星系のガルマン民族の一支族が長い恒星間旅行の末、大マゼラン星雲サンザー太陽系に到達し、第8番惑星にガミラスを建国した。二重惑星のイスカンダルとは友好関係を結び、その進んだ技術を取り入れていったが、イスカンダルの精神文明は伝播しなかった。
対外的に発展する志向が強く次第に艦隊を外宇宙に派遣、征服していったようで、西暦2190年代には、大マゼラン、小マゼラン星雲に及ぶ一大星間帝国を形成していた。
ガミラス本星が惑星としての寿命を終えようとしていたため、移住先として、やはり二足歩行する知的生命体の惑星である地球を対象に選び、侵略を企てる。ガミラス人は放射線の存在する環境下でなければ生きられないため、冥王星に前線基地を造り、遊星爆弾による攻撃で地球を放射性物質で汚染しようとする。
西暦2199年(デスラー紀元103年)、冥王星宙域での地球防衛艦隊への勝利により地球征服を目前にしていたが、イスカンダルのスターシャの協力を得た地球人が建造した宇宙戦艦ヤマトの反撃を受け、徐々に戦線を後退させる。
西暦2200年、七色星団の戦いでドメル将軍が敗北した後、急速に滅亡への道を辿ることになる。
同年、ガミラス本星での戦いにおいて、敗色濃厚の中でヒス副総統がヤマトとの和平を進言するが、デスラー総統はそれを退け、ガミラス帝国は滅亡する。
ガミラス本星を脱出したデスラー総統は、白色彗星帝国に亡命し、ズォーダー大帝と同盟を結び、ヤマトへの復讐を狙うが、戦いの中、ヤマトの艦長代理、古代進の間に奇妙な友情が芽生え、白色彗星攻略のヒントを与え、大マゼラン星雲に去っていく。新国家建設の途上、ガミラス星に立ち寄ったデスラーは、暗黒星団帝国と戦闘状態になる。ヤマトとの共同戦線でこれを撃退した後、小マゼラン方面軍の残存艦隊を率いて、銀河系核恒星系のガルマン民族をボラー連邦の圧制から解放し、ガルマン・ガミラス帝国を建設する。