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エアソフトガン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

Disambiguationこの項目では遊戯銃としてのエアガンについて説明しています。実銃としてのエアガンについては空気銃をご覧ください。

エアソフトガンは、プラスチック製の弾丸を低圧の圧縮空気、または難燃性の低圧ガスの圧力で発射する機構を持つ遊戯銃である。英語圏では "Airsoft" (エアソフト)などと呼ばれている。

電動ガン(東京マルイ製 MP5-SD5 AEG)
電動ガン
東京マルイ製 MP5-SD5 AEG)

目次

[編集] 概要

日本における「エアガン」とは、主にこの「エアソフトガン」のことを指す。価格は100円程度から20万円以上するものまで、多種多様に市場に出回っている。

価格が高ければ高性能というわけでもなく、2000円程度のものでも十分実用に耐えるものもあれば、数万円以上するものでも、ある程度の知識を要する調整をしなければろくに動作しないものもある。

価格は主として、モデルとなった実銃の人気度・希少性・外観や仕上げ・構造・メーカーの生産力などによって左右される。

また一部では、弾の発射機構を持たずフォルムと火薬の力によって薬莢を排出するなどの動作を楽しむ、「モデルガン」と混同して誤認識している場合がある。すなわち「モデルガンから弾を発射」などというのは誤りとなる。

大まかなエアソフトガンの動作は、次の通りである。

  1. 手動でハンマー(撃鉄)と呼ばれる部分を起こす。(この動作を行わず2の動作から出来るものもあれば、必要ないものもある)
  2. 手動でスライド(遊底)と呼ばれる部分を引き、その後元の場所まで戻す。
  3. すると、薬室(チェンバー、はじめに弾が入る場所)に弾丸が詰め込まれる。
  4. 引き金(トリガー)を引く。
  5. 弾丸が気体の圧力で押される。
  6. 押された弾丸は薬室から離れ、内銃身(インナーバレル)で加速する。
  7. 弾丸が銃口から飛び出す。

発射に用いる気体をどのように供給するかで、「エアコッキングガン」と「ガスガン」という分類に大別される。

エアソフトガンは多くの自治体で有害玩具指定を受けており、対象年齢10歳以上のモデルと18歳以上のモデルが存在する。

[編集] エアソフトガン業界

エアソフトガン業界は狭い市場であり、エアソフトガンを製造販売する企業は大小含めれば多く存在するが、市場は少数の大企業が多くを占めている。

主な企業には「東京マルイ」、「KSC」、「ウエスタンアームズ」、「マルシン工業」、「マルゼン」、「エスツーエス」、「タナカワークス」、「ハドソン産業」、「タニオ・コバ」などがある。中でも、東京マルイ電動ガンをはじめ、コストパフォーマンスに優れたエアコッキングガンやブローバックガスガンを発売しており、市場内で多くのシェアを握っている。

組合は2つあり「ASGK」、「JASG」に分かれているが、双方とも自主組合であり、業界内の分裂を表している。

[編集] エアソフトガンの種類

[編集] エアコッキングガン

内部に搭載されたポンプに空気を取り込み、バネの力で圧縮し、その圧力で弾丸を発射するタイプ。

ポンプに空気を取り込み、バネの力で圧縮する動作を「コッキング」といい、コッキングをすると同時に弾丸が薬室に送られる。

コッキングは、多くのエアガンではスライドを引くことで行われる。このときに取り込んだ空気で発射できる弾丸は1発である。そのため、連続で発射する場合はコッキングと発射を繰り返すことになる。コッキングの動作を素早く行えるように「レピーターハンドル」と呼ばれる部分を持つものもある。

弾丸にかかる費用のほかに管理経費(ランニングコスト)がかからず、空気中であればあらゆる環境下で確実に動作する高い信頼性を持つ。構造も単純なため、エアコッキングハンドガン(拳銃モデル)は安価な製品が多い。

エアコッキングハンドガン市場は、東京マルイの「1900円シリーズ」(通称)の独壇場であったが、近年ではアカデミーやトイスター、BWC等、韓国台湾のメーカーから廉価な製品が発売されている。

なお、これらの製品の外装・仕上げや実射性能等は最近の「1900円シリーズ」に及ばず、外装・内部構造に問わず国内メーカーのものを真似したものが多いとする見方もあり、問題となっている。

[編集] 電動ガン

コッキング動作を手動ではなくモーター駆動で行うことで、引き金を引くだけで発射可能となったタイプ。フルオート射撃(連続射撃)も可能。

バッテリーを搭載するため、弾丸費用以外の管理経費は発生するが、バッテリーに充電する際の電気代は約3000発分でおよそ2~3円ほどである(東京マルイ製の場合)。現在はサバイバルゲーム等で多く使用されている。

最初に量産が行われた電動ガンは、1991年発売の東京マルイ製FA-MAS5.56F-1(ファマス5.56-F1)で、当時全盛のガスガンについていたホースとエアタンクが不要で、フロンガスを使ったガスガンでは不利な冬場でも正常に作動したことから、それまでのユーザーのほとんどが電動ガンに移っていった。

自由に飛距離を設定できる「可変ホップ機構」も、東京マルイの電動ガンが量産品では初である。これによりパワーを強化改造しなくても飛距離を延ばすことが出来るため、特にサバイバルゲームにおける安全性が著しく向上した。

現在このタイプを発売しているメーカーは「東京マルイ」、「TOP」、「Z-SHOT」、「KSC」の4社。かつては「マルシン工業」や「トイテック」、「グンゼ産業」なども販売していた。

また海外のメーカーでは、「ICS」、「ClassicArmy」、「G&G」等のメーカーが発売している。これらのメーカーは台湾に多い。その製品には他企業のコピーなども多い。また日本国内での所持等の合法性が微妙な位置にある、全金属製の電動ガンを発売しているところもある。

全金属製といった製品は、日本国内の企業から発売されている電動ガンの価格とそれほど差はない。多少高価な場合もあるが、国内品を改造するよりも安価で入手することが可能である。日本ではさほど知名度はないが、まだ国内メーカーが製品化していない型の電動ガンを発売していることもあって、海外においては東京マルイに匹敵するシェアを握っている。

ネットオークション等で多く出回っている中国製の電動ガンは、価格が国産に比べて非常に安価なため、初心者が購入する事が多いが、命中精度や集弾性は国産品に比べてかなり悪い。そのため、サバイバルゲームなどで使用するには非常に不向きである。また、本体や付属品(レーザーポインターやフラッシュライト等)が故障する確率も国産品に比べるとかなり高い。

電動ガンは、フルオート射撃に適するという機能特性や構造から、アサルトライフル(突撃銃)やサブマシンガン(短機関銃)などのマシンガンを中心として多く発売され続けているが、2004年には東京マルイから拳銃タイプの電動ガン「GLOCK 18C」が発売された。これに対しては、特に実用性を評価する意見が挙がっている(以前、マルシン工業が「ベレッタM9ドルフィン」を出していたが、実用性に乏しいという意見が多数あった)。

[編集] エアボルトアクション

ボルトアクション式の銃を模したタイプ。多くが狙撃銃(スナイパーライフル)であり、精密射撃やサバイバルゲームにおける狙撃に使われている。

マルゼンの「APS-1」や「APS-2」、タカトクトイスの「SS-9000」(現在は「UXスーパー9」の名でマルコシが、「TSR-X」の名でエスツーエスが販売している)などが代表的である。コストや実射性に優れたものとしては、東京マルイから「VSR-10」が発売されている。

[編集] その他

  • リボルバー型コッキングガンも存在する。エアリボルバーと称する向きもある。クラウンモデル、LS、グンゼ産業(現GSIクレオス)、東京マルイ、ファルコントーイ(FTC)等が製造していた。機構は2種類ある。
  1. ハンマーを起こす動作でコッキングを行うもの
    ハンマーを起こす動作でコッキングを行うもので、ハンマーの移動距離が短いためピストンストロークを稼ぐことが出来ず、そのコッキング動作は意外に厳しいものとなる。そのためこの形式ではダブルアクションを採用できない。クラウンモデル、LS、グンゼ産業(現GSIクレオス)が採用した形式である。
  2. カート内にピストンを有したもの
    ダブルアクション化を成功させた製品もあるが、それらはカート内にピストンを有したものであり、ハンマーはカート内のピストンの開放を補助する。ガスガン登場以前はこの形式がエアガンで最も連射速度があった。ただしケース内の容積は限られており、結果として初速と射程が貧弱なものとなるのは避けられなかった。東京マルイ、ファルコントーイ(FTC)が採用した形式である。
  • かつて「国際産業」から、モデルガン用キャップ火薬の爆発力でコッキングを行う「スーパーウェポンシリーズ」というモデルが発売されていた。発射機構はただのコッキングガンのため、銃刀法には抵触しない。

[編集] ガスガン

内部に空気を圧縮する機構を持たず、難燃性ガスや圧縮空気を外部から供給して利用するタイプ。

バルブを開いてガスを薬室に入れることで弾丸を発射する。外部にガスボンベやエアタンクを用意し、そこからホースで銃に供給する方式を「外部ソース式」、本体内や弾倉(マガジン、弾をつめる道具)内に液化ガスを注入し、気化したガスを利用する方式を「リキッドチャージ式」という。

外部ソース式には、主にエアタンクに圧縮空気をためたもの、フロンガスボンベと銃との中間にホースを介してブースター(空ボンベ)を複数つないでガスの気化を促進させる「ブースターシステム」、炭酸ガスを特殊なレギュレーターで安全に減圧して使用する「グリーンガスシステム」がある。

リキッドチャージ式の中には、過去に「ボンベ直結式」というものがあり、グリップ内タンクの容積では発射弾数に限りがあるのでガスボンベを直接グリップ直下に取り付けて発射弾数を向上させた、「MGCキャリコ」、「WA/AR-7マッドドッグ」などがあった。

ガス式はすべて、その原理上低温に弱く、発射(気化ガスの消費)に液化ガスの気化が追いつかなくなると生ガスを噴射してしまう。よって生ガスを噴く事が無い圧縮空気が有利であるが、大きいエアタンクが必要になるなど一長一短がある。

[編集] 固定スライドガスガン

引き金を引くとハンマーが倒れてバルブノッカーを叩き、バルブノッカーに叩かれたバルブが一定時間開くことで発射を行うタイプ(機種によってはハンマーが直接バルブを叩く)。「フィクストガスガン」とも呼ばれる。

最も古い構造のガスガンであるが、構造が単純で信頼性が高く、機構の静粛性が高いため、消音効果が高い。最初のバルブインパクトガスガンは、マガジンバルブを叩くタイプではMGCの「ベレッタM93R」。機関部内のバルブを叩くモデルではウエスタンアームズの「AR-7ハイパワーカスタム」である。

最近ではガスブローバックの音を敬遠したサバイバルゲーマー向けに、新たな固定スライドモデルがサイレンサー、フラッシュライト等と合わせて発売されている。[東京マルイ製 SOCOM Mk.23(ソーコムマーク23)等]

[編集] 電磁弁銃

引き金を引くと電磁弁が一定時間開き、そこからガスを導入するタイプ。電磁弁を使用するため、動力源としてガスのほかにバッテリーが必要となる。

稼動部分が少ないため、固定スライドガスガンよりさらに静粛性が高く、制御回路によってパワー調整が可能。かつてアサヒファイヤーアームズがこの方式の「ワルサーWA2000」を発売していたほか、個人やガンショップなどで電動ガンやエアボルトアクションをベースに製作している。

[編集] BV式ガスガン

80年代に考案されたエアーガンのフルオートメカニズム。 後方に向かってばねのテンションがかかったインナーバレルとサブチャンバーの間にOリングを配しOリングを抜けるときの圧力の溜めで発射する。

引き金を引くと、ガスの圧力がBB弾をサブチャンバー内に送りOリングでせき止められる。圧力はそのままOリングごとバレルを前方に動かしOリングの逃げとして外周が広くなったところでBB弾がOリングを抜けて前方に射出される。発射後インナーバレルはばねによって元の位置に戻り、このときに次弾を薬室に装てんする。インナーバレルが元の位置に戻るときにも、引き金を引いている限りガスを流しているため、ガスの消費が多い。フルオートに適した機構で、基本的には圧力のみでパワー調整ができる。

史上初のBV式ガスガンは85年に発売されたJACバトルマスター(BM-I)でマガジンはねじ込み式30連、ボンベ直結式であった。翌年、マガジンを交換できるようにしたJACスターリング(BM-II)は初の実用フルオートガスガンとして大ヒットした。

エアー給弾システムは装弾数が増加する中で考案された。ユニットからマガジン内にエアーを供給しマガジン自体をガスルート化し同時に送弾も行うBv式の為のシステムである。アサヒファイアーアームズがJACブランドで生産したJACブッシュマスター(60連マガジン)から搭載され、最終的にはアサヒFN-MINIMIの500連にまで進化した。

エアーフルオートに3点バーストを初めて導入したのがアサヒFNCでバレルの前後を機械的にカウントしトリガースイッチを切るシステムが考案されガス消費の面でもやや燃費が向上した。

当時は飛距離を延ばすホップ機構等がほとんど無かった為、パワーを強化することで射程を延長していた。サバイバルゲームではパワー競争により危険性が増大、一気に衰退する原因になった。また、発射中絶えずインナーバレルが動き続けるため、命中精度の追求が難しい。

JAC/MP5シリーズのようなリキッドチャージ可能な機種もあったが、事実上外部ソース式、特に気温の影響の無いエアーに適した機構である。先述した電動ガンが登場するまで、エアーガンの主要構造であった。 JACやアサヒファイヤーアームズなど、多くのメーカーが発売していた。なお、BVの語源は、「Bullet Valve(弾丸がバルブの役割をする)」や「Barrel Vibration(銃身が振動する)」等諸説存在する。

2006年に改正され2007年2月21日に施行された銃砲刀剣類所持等取締法により、0.989J(ジュール)を超えるものは準空気銃とみなされ所持禁止となった。パワーソースで自由に調整できるBV式ガスガンは0.989Jを超えてしまう場合もありうるため、事実上無改造での所持は不可能となった。改正銃刀法の猶予期間に各ショップで制御弁を組み込んでデチューンしたものもあるがごく少数と思われる。 しかし2007年、入力圧の変化に関係なく弾丸エネルギーを安全基準内に制御できる改良型BV式M4A1がM&G社から登場した。

[編集] ブローバックガスガン

発射の際にガスの圧力で遊底が後退し、オートマチック式の実銃のブローバック機構同様、自動的に次弾の装填を行うメカニズム。現在では弾丸の発射とブローバックをワンウェイで行う形式がほとんどに採用されている。

いつ弾丸が発射するかによってアフターシュート(遊底後退後に発射)、ミドルシュート(遊底後退中に発射)、プレシュート(遊底後退前に発射)の3種類がある。弾丸の発射とブローバックをガスの圧力で行うため、ブローバックしないガスガンより"燃費"が悪い。 多くのエアガンメーカーが発売しており、それぞれさまざまな機構でブローバックをさせている。

アフターシュートではMGCグロック17が日本初の実用ガスブローバックとして有名。

プレシュートは、BB弾発射からブローバックにガスの流れる方向を変える方法の違いから、BB弾のあるなしでガスの流れを決める弁を有するものと、BB弾発射後の負圧を利用するものの2種類があり、前者としてはウエスタンアームズのマグナブローバックやKSCのエクセレントピストンユニット、後者としてはタニオ・コバのコバアクセル方式やマルゼンのアドバンスシュートシステムがある。ただし、「完全な」プレシュートブローバックはウエスタンアームズの特許に抵触するため、マグナブローバック以外はBB弾発射時にもブローバック側にガスを流す、厳密にはミドルシュートに近いものとなっている。

長物ではリコイルを大きくしてブローバックの迫力を再現する為、ミドルシュート式のASCSメカが使われている。(ユースエンジニアリングのMP5のようなSMGやショウエイMG42など)

また、近年はモデルガンのような構造のリアリティを備え、KSCSTIシリーズのように発射機構と関係ない部分に実銃用パーツを装備したもの、マルゼンワルサーP99のように原型となる銃のメーカーと提携し図面提供などを受けた物もある。

[編集] ガスリボルバー

リボルバー式の銃を模したガスガン。大きく分けて、弾丸を装てんした薬莢を実銃同様にシリンダーに装てんするカート式と、そうでないカートレス式の2種類があり、前者は操作をリアルにできるが、構造上作動ガスのロスが大きく、命中精度が非常に低い。後者はシリンダー構造のリアリティを放棄することを前提とするため、命中精度を追求することが容易であるが、撃ち切った後の再装てんはカート式より手間がかかるものが多い。カートレス式ガスリボルバーの構造として、タナカワークスのペガサスシステムが有名。その他にも、シリンダーに特殊な構造の薬莢を固定することで、1つのシリンダーに4発×6ホール弾を装填し24連射が可能な、カート式とカートレス式の中間的な構造のモデルが東京マルイより発売されている。

[編集] ガスボルトアクション

エアボルトアクションとほぼ同じものだが、スプリングとピストンが内蔵されていたボルト(遊底)内部をガスタンク化したもの。スプリングを強化するとコッキングしにくくなる欠点をガスタンク内のバルブを叩くだけの力に抑えることができる為容易にコッキング操作ができるようになった。また、トリガープルも向上した。欠点はガスタンクの容積が小さい事と寒さに弱いなどガスガン特有の欠点を受け継いでいることである。タナカワークスのM700シリーズのように、弾倉内にガスタンクを備えるものも存在するが、こちらはボルト内にガス流路と撃針を備える。

[編集] 使用する弾丸

[編集] ツヅミ弾

ツヅミ弾は日本のエアガン黎明期に主に使用されていた。口径は7mmが主流であったがメーカー毎の独自規格もあり、最後まで統一は図られなかった。空気銃の鉛製ペレット弾をプラスチックで模したもので、(つづみ)に似た形から名付けられた。てるてる坊主状の形状で主なウエイトを占める頭の部分と、圧縮空気を受ける笠の部分に分けられる。エアガンが普及し連発方式が求められるようになると、アメリカ製エアガンで使用されており構造的に連発にしやすい球状のBB弾にその座を譲った。空気銃では射撃精度でペレット弾が鉛製BBよりも優れるが、エアガンではライフリングがないためにツヅミ弾が飛行中に横転(=横弾)しやすく、精度や射程距離面での短所であった。

なお、圧縮空気ではなく強化ジュラコン樹脂製の撃針で撃ち出すストライカーガンにもツヅミ弾は使用されている。エアガン用のツヅミ弾が弾力性に富む樹脂で製造されるのに対し、ストライカーガン用のツヅミ弾は硬質プラスチック製であった。当然、両者に互換性はない。

[編集] BB弾

主流になっている球形の弾丸である。材質はプラスチックで、直径6mmの弾丸が最も多く使われているが、直径8mmの弾丸も存在する。詳細はBB弾を参照。

[編集] 40mm発泡スチロール弾

サンプロジェクトやクラフトアップルのグレネードランチャーに使用される弾丸。中空の発泡スチロール製の弾頭と、それ自身が単発式の固定スライドガスガンとしての機能を持つ薬莢部で形成され、実弾の雷管に当たる部分にあるバルブをランチャーの引き金を引く力で押し、ガスの圧力で弾頭を飛ばす。グレネードランチャーから撃ち出されるのがBB弾ではリアリティに欠ける為開発された。後に同様の形状で無数のBB弾を発射する、散弾銃のような弾丸(クラフトアップル製「BBシャワー」等)が登場している。

[編集] 遊び方

エアソフトガンの遊び方は、実銃を使った射撃競技を模したものとエアソフトガン独自のものの2種類がある。

[編集] プリンキング

的に向かって、特に何を競うでもなく撃ち込む。

[編集] 精密射撃競技

的に向かって撃ち、その命中精度を競う。APSが有名。

[編集] スピードシューティング

的に向かって撃ち、その命中精度とスピードを競う。PPCマッチやビアンキカップ等がある。

[編集] サバイバルゲーム

地上戦を模した、エアソフトガン独自のスポーツ。詳しくはサバイバルゲームを参照。

[編集] 問題点

エアソフトガンやそれを取り巻く環境において、以下の問題が存在している。

[編集] 環境問題

エアソフトガンに関連する環境問題として、以下のものが挙げられる。

  1. BB弾の自然界への放置
  2. ガスガンの作動ガスであるHFC134aの排出

前者においては、自然分解するバイオBB弾によって一応の解決を見たように思えたが、普及が芳しくない上、「不燃ごみが生ごみに変わっただけで、欺瞞に過ぎない」等の非難もある。後者は、2004年現在主流になっているHFC134aの温暖化係数の問題である。また、エアタンクやグリーンガス等の、その他の作動ガスは威力を増大させやすいため、競技のルールによっては使用できない(威力オーバーが即傷害に繋がりやすいサバイバルゲームでは特に顕著である)。 また、温暖化係数の小さいHFC152aを利用することも試みられていて、HFC134aとHFC152aの混合ガスなども販売されているほか、一部ではHFC152a使用の精密機器用エアダスターを使用する人もいる。(但し、HFC152aはゴム系部品に対してごく僅かだが腐食性があるため、ホップパッキン等が早く劣化すると言われているうえに、HFC134aは不燃性なのに対してHFC152aは可燃性である。また、温暖化係数にしても程度問題でしかないと言われればそれまでである)

[編集] エアソフトガンを使用した犯罪

エアソフトガンは許可なしに所持が可能なため、器物損壊や傷害などの犯罪に使用されやすい。また、実銃のようなライフリングがない、またはあってもBB弾と接触しないため、弾にそれによる跡が残らない。そのため、犯罪に使用された場合、現場に残されたBB弾から犯人を特定することは困難である。

[編集] 違法改造

エアソフトガンの楽しみとして、自分好みに改造するというものがあるが、その内容によっては違法になる改造もある。 具体的にはピストル型のエアソフトガンの外装をフルメタルにした上で、銃口を金属棒で閉塞せず、また白色、金色に塗らない場合や金属弾を発射できるもの、ガスボンベを銃の発射機構に直結させることも違法とされている

2005年にエアソフトガンを使用したいたずら、走行中の車の窓ガラスへの発射事件等が頻発したことにより銃刀法が改正され銃口から1mはなれた場所での1平方センチメートル当たりの運動エネルギー値が3.5J以上(具体的には6mmのBB弾の場合0.98J以上)を超えるエアソフトガンを”準空気銃”という新しいカテゴリーにより分類するとともに、違法扱いとなった。法律が施行された時点で”準空気銃”扱いとなるエアソフトガンは日本全国で80万丁以上存在するとも言われているが確かではない。

[編集] うまく働かない規制

違法改造を含む犯罪や事故を防ぐため、エアソフトガン業界にはASGK(日本遊戯銃協同組合)とJASG(日本エアースポーツガン協会)という2つの自主規制団体が存在し、威力に対する自主規制などのガイドラインを敷いている。威力についてASGKは18歳以上の銃は0.4J未満で競技用を0.8J未満、JASGはエアソフトガン競技(APSカップ)用銃として0.8J未満を自主規定値としている。しかし、これらの値は自主規制値であり、法的な根拠が存在しなかった。そのため、過度の威力増大が横行していたが、2005年の事件の重大さを見かねて、政府は2006年に銃刀法を改正し最大0.989Jを超える銃を準空気銃とみなし、所持を禁止することを決めた。これに伴い、猶予期間の2007年2月20日までに0.989Jを超える遊戯銃の適正威力への修正・破壊処分をすることとなった。現在は既に改正銃刀法が施行されているため0.989J以上の銃を所持することは出来ない。なお、両団体とも10歳以上の銃は0.135J未満としているが、これは自主規制ではなく各都道府県の青少年育成条例で定められた値である。

[編集] 一向に進まない理解

エアソフトガンは、日本人になじみの薄い「銃」を模した玩具、またはスポーツ用具である。そのため、非常に誤解を受けやすく、嫌悪感を向けられやすい。わかりやすい例では「銃=殺しの道具」というイメージから「銃のファン=殺人狂」となるパターンである。武器を模した、または武器としても使用できるスポーツ用具は数あるが(例えば、前者としては木刀、後者としては金属バットなど)、ここまで嫌悪感を向けられてしまうものは稀である。マスコミの報道でも、エアソフトガンを使用した犯罪では、犯罪者の周囲や社会にではなく、エアソフトガンの存在に犯罪の原因を求める傾向がある。また、環境問題と結びつき、先述のバイオ弾に対する批判や、果ては人格否定につながるような極端な意見もある。

ただし業界団体によるAPSカップなどのエアソフトガンによる射撃競技やユーザー団体によるサバイバルゲーム競技などはあるもの、アメリカで盛んに行われているペイントボール競技(w: Paintball)のようなスポーツ団体としては公認されていないため正式なスポーツとして認知されておらず、実銃による射撃人口の拡大や予備軍となっているとも言いがたい。この事は世間的に遊びの一環やマニアの趣味と認識される背景にもなっており、また理解を高めたり公認競技化のための大きな動きや組織化が見られないことは、業界やユーザーの体質の脆弱性や意識の低さの現われであるのは否めないため、今後は世間の理解を求めるための対外的努力や業界やユーザーの意識改革が必要である。

[編集] TIPS

  • エアソフトガンを海外に持ち出す際は、持ち出し先の銃規制について確認し、持ち込み可能であるか調べなければならない。これは、銃規制がゆるい国ほど、遊戯銃に対する規制が厳しいためである。また、施された刻印によっては、偽ブランド品として税関で止められる可能性がある。後者はモデルガンについても言えることだが、前者については実際に弾丸を発射できるエアソフトガンの場合、銃規制によっては実銃扱いになることもあるため、留意すべきである。
  • 「エアソフトガン(Air soft gun)という言葉は英語として通用しない」という理由で、一部メーカー等で「ソフトエアガン(Soft air gun:軟式空気銃)」という名称が使われていたことがある。しかし、時すでに遅く、その頃には「Airsoft」という単語が定着していた。

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク

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