タカトクトイス
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株式会社タカトクトイスは、かつて存在していた日本の玩具メーカーである。
1963年設立。1984年5月25日に1回目の不渡り手形を出し、事業停止。負債総額は約30億円。
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[編集] 代表的な商品
[編集] Z合金(ゼットごうきん)
タカトクから発売された合金玩具の総称(ただしパッケージには「合金」とだけ記載されることが多い)。「Z」とは亜鉛の元素記号「Zn」から来ている。Z合金で発売されたテレビキャラクター商品を「Zキャラクター」と呼称することもある。
- タイムボカンシリーズ関係商品
シリーズを通して最大のスポンサーだった。主人公のメカを中心に商品化された。特に、ヤッターマンのものは大ヒットを記録した。
- Z合金ヤッターワンなどメインメカの他、ゾロメカ群も発売。
- 主要メカ七種は全て発売。サンデー号は大小サイズが存在。
- リアルロボットブームに乗り、八頭身ロボが登場。大巨神と大天馬がセットになった「黄金合身・大馬神」がフラッグアイテム。
- 主役メカが交代するがこれはタカトク側の要望だったそうである。「一発合身・逆転王」「マンモス合身・三冠王」「合金ホームベーサー」などが発売。
- 再度動物型メカへ。番組人気が不調だったこともありシリーズ終了。タカトクのタイムボカン玩具展開も終わりとなり、翌年の1984年、会社自体も倒産の憂き目に遭う。「カブトゼミ」「ワンガルー」「ペリキン」などが発売。
- その他の商品
- 超スーパーカー ガッタイガーの「ガッタイガー・コンビネーションGO」、宇宙魔神ダイケンゴーの「ビルドプラン・ダイケンゴー」、Xボンバーの「電撃合身・ビッグダイエックス」など多数の商品が発売。マッハGoGoGo、円盤戦争バンキッド、アクマイザー3、超神ビビューン、ぐるぐるメダマン、快傑ズバット、とびだせ!マシーン飛竜、冒険ファミリー ここは惑星0番地等のZ合金も発売されている。
[編集] 変形ロボット
タカトクトイスは『超時空要塞マクロス』や『特装機兵ドルバック』といったアニメのスポンサーをしており、それらに登場するロボットの変形する玩具を「可変メカシリーズ」として多数輩出していた。
「宇宙魔神ダイケンゴー」の頃から合体ロボット玩具に積極的に関節可動を取り入れ、これが後に、変形と関節可動を両立させた「バルキリー」として結実する。
また、昆虫から変形するオリジナルのロボットシリーズ『機甲虫隊ビートラス』も存在する。これらの玩具の金型は、タカトク倒産後にバンダイに渡り、更にアメリカのハスブロに渡ってトランスフォーマーシリーズの一部になったが、日本では版権の関係で、これらの玩具は全て未発売に終わっている。
「バルキリー」のトイは大ヒットとなったが、これに続く「オーガス」「サスライガー」等の販売は振るわず、倒産の一因となった。
[編集] エアソフトガン
タカトクトイスの「SSシリーズ」は、エアソフトガンの黎明期を代表するシリーズである。中でも「SS-9000」ボルトアクションライフルは絶大な人気を誇り、BB弾の登場やカートレス化など時代に合わせた改良が絶えずなされ、社外品のカスタムパーツも「カスタムパーツだけで1挺組める」と言われるほどの展開を見せた。タカトク倒産後もSS-9000は数々のメーカーを渡り、2007年現在ではマルコシUXスーパー9と、エスツーエスTSR-Xとしてその姿を留めている。
[編集] 「生き残り頭脳ゲーム」等のボードゲーム
これらのゲームはパルボックスからリニューアルされて発売されている。