エリック・ジョンソン
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エリック・ジョンソン(Eric Johnson、1954年8月17日 - )はアメリカのギタリスト、作曲家、音楽家。
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[編集] 略歴
- 1954年8月17日にアメリカのテキサス州のオースティンにて生まれる。
- 1974年にプロのスタジオミュージシャンとしての活動を開始する。その後しばらくスタジオミュージシャンとしての活動が続く。
- 1986年の4月に初のソロアルバム『Tones』をリリース。このアルバムはグラミー賞にノミネートされた。
- 1990年の2月に2枚目のアルバム『Ah Via Musicom』をリリースする。このアルバムの2曲目の「Cliffs of Dover」が大ヒットとなり、グラミー賞を受賞する。
- 1996年には3枚目のアルバム『Venus Isle』をリリース。これに収められた「S.R.V.」は同郷出身で、夭逝した偉大なブルース・ギタリストスティーヴィー・レイ・ヴォーンへ捧げられたものとなっている(「S.R.V.」とはレイ・ヴォーンのイニシャル)。また同年にはジョー・サトリアーニ率いるG3のツアーに参加し、そのときのライブの様子は翌1997年にライブアルバム、ライブビデオとしてリリースされている。
- 1998年には、76~78年に録音され未発表だった『Seven Worlds』をリリース。本来は、エリック・ジョンソンの1stアルバムとなる予定の作品だったが、斬新すぎる音楽アプローチが仇となり、当時の権利元が発売を却下。20年後、ARK21から改めてリリースされる。本作では、『Tones』にも収録されている「Emerald Eyes」「Zap」のオリジナル・テイクを聴くことができる。
- 2002年には4枚目のアルバム『Souvenir』をリリース。このアルバムは2005年12月現在本人の公式サイトからのみ通信販売されている。店頭での販売はされていない。
- 2005年に5枚目のアルバム『Bloom』をリリース。このアルバムもまた、グラミー賞にノミネートされた。
[編集] 音楽性
- ロックやジャズ、ブルースといった音楽を取り込み、それを消化した独特の曲調、プレイが大きな特徴。グラミー賞を受賞した「Cliffs of Dover」などに代表されるように、美しいコード進行とメロディーの曲が多い。
- 1970年代頃から現在のスタイルを確立し、当時はまだ一般的でなかった速弾きなども当時のアルバム(『Seven Worlds』など)で聴くことができる。
- ギターの音色にすさまじいまでのこだわりを見せる。実際にその音色に対する評価は歪んだ音でもクリーントーンでも高い。また、彼の音色をお手本としているギタリストも多い。過去のギター雑誌等でのインタビューでも細部の細部にまで至るこだわりについて述べている。曰く、「エフェクターは(ACアダプタでなく)電池駆動、その電池もメーカーはデュラセル(en:Duracell)のものに限る。」「エフェクターも電気が流れている以上、電波が出てるからボードの上での置く位置にも気をつけないといけない。」「ライブで機材を組み立てるときに最初にする事はエフェクターを乗せるベニヤ板を、どっちを表にするか裏にするかだ。それによって音色が変わってくるんだよ。」とのこと。
- フェンダーのストラトキャスターを主に使い、他にはギブソンのES-335、SGなどを使うこともある。2005年にはフェンダーから自身のシグネチュアモデルが発売された。日本でも販売されている。
- チューニングの際には通常の6弦から1弦へと順にチューニングしていくやり方ではなく、3弦、2弦、1弦、4弦、5弦、6弦の順に弦の中央側から外側に向かって広がっていくようにチューニングをする。この様子は自身の教則ビデオで確認することができる。
- ソロの他にもALEAN LOVE CHILD、ELECTROMAGNETS等のバンドでの音源も発表している。ALEAN LOVE CHILDのライブ・アルバム『Live And Beyond』では、収録曲「Rain」がグラミー賞にノミネートされている(作曲は、同バンドのベーシスト、クリス・マレシュ)。
[編集] 使用機材
2005年来日公演における使用機材
- エフェクター
ダラス・アービター FUZZ FACE
ジム・ダンロップ Crybaby
T.C. Electronic Chorus+ Pitch Modulation &Flanger
アイバニーズ TS-808(VINTAGE)
ボス GE-7
LINE6 DL-4
ERECTRO-HARMONIX Deluxe Memory Man
アイバニーズ Flanger
- アンプ
Fulton-Webb Viola Head(リード用) & Marshall Cabinets
George Alessandro Modified Head(クランチ用)
フェンダー Deluxe Reverb(ステレオ効果を得るために2台使用)
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- ericjohnson.com―公式サイト(英語)
- Eric Johnson (エリック ジョンソン) Branch Room―ファンサイト(日本語)
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