アイバニーズ
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「アイバニーズ」(Ibanez)は日本の楽器メーカー、星野楽器のギターやベースに名を冠されるブランドである。
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[編集] 略歴
- 1908年、星野書店の楽器部として創業。
- 1929年、合資会社星野楽器店設立。
- 1935年、弦楽器の製造を開始。
- 1962年、星野楽器店がエレキギター、ギターアンプの製造メーカー「多満製作所」を設立。この頃に、輸出用ブランドとして「アイバニーズ」が誕生。
- 1972年、アメリカの楽器販売会社「ELGER CO.」を買収
- 1981年、「ELGER CO.」を「HOSHINO INC.」に、「星野楽器店(資)」を「星野楽器(株)」に、「多満製作所」を「星野楽器製造(株)」に改名。
- 2002年、オランダの楽器販売会社「SERLUI B.V.」を買収。
[編集] 呼称について
- そもそも、スペイン人の名前に由来して付けられたと言われているので(詳細は不明)、「イバニエス」と発音されるべきなのだが、主な輸出先が英語圏であったため、実際には「アイバニーズ」、「アイバナイズ」と呼ばれることが多かった。日本では逆輸入の形で1980年代初めより流通するようになるが、日本人のアルファベットをローマ字発音する習慣により、日本では「イバニーズ」の呼称が定着する(ただし、一部のギターフリークは海外では一般的に「アイバニーズ」と呼ばれていることを知っており、「イバニーズ」と呼ぶ人達を馬鹿にしていた)。その後、日本での一般発売などもあり、呼称を統一した方が良いとの判断から、1980年代の末頃に、広範囲に定着していた「アイバニーズ」を正式な呼称と定めた。
[編集] 特徴
- エレキギターの本国であるアメリカでもっとも成功している日本のメーカーと言える。
- 1970年代後半から1980年代にかけて一斉を風靡したニューミュージックバンド、オフコースのギタリスト、鈴木康博氏にAR(Artist)シリーズを提供し広告塔としていた。なお、同時期にARを使用していたミュージシャンに、チューリップの安部俊幸(チューリップ脱退前後は特別仕様のAM205に変更)、寺尾聡などがいる。
- 1980年代のヘヴィメタルブームに乗じ人気が高まり、コーン、リンプ・ビズキットなどのヘヴィロックに支持され、同時にオフスプリング、ペニーワイズなどのメロコア勢にも多数使用されている。1990年代後半はPRSと並び最もトレンドであったギターメーカーだろう。
- エンドーサーに、スティーヴ・ヴァイ、ジョー・サトリアーニ、ポール・ギルバートなどのテクニカルロックギターにおける巨匠とも言えるギタリストを抱える。同時にパット・メセニー、ジョージ・ベンソン、ジョン・スコフィールドなどの高名なジャズギタリストとも長年にわたるエンドースを続けている。彼らとのコラボレーションによりギターデザインを洗練、発展を可能にしてきたと言えるだろう。
- エレキギター用のエフェクター、アンプのメーカーでもある。歪みエフェクターのTS-9は近年人気が高まり、ジャンルを問わず幅広く使用されている。
- 大きな特徴としてはギタープレイにおけるプレイアビリティーを追求しているところにある。ウィザードネックという名称の薄く幅が広いネック、まるでベース用のフレットのようなジャンボフレット、ザクリを入れブリッジを落とし込むことにより可能になったローアクションセッティング(低い弦高)、ピックアップがピッキングの邪魔にならないようにエスカッションを排しボディにネジで直付け、軽量化のためにボディの表面裏面ともにアーチ上に形成した極端に薄いボディなど、その工夫は数え上げればきりがないほどだ。ピックアップ、ブリッジなどに他メーカーの供給品ではなくオリジナルなものを開発し搭載していることも特徴の一つである。
- フェンダーやギブソンに代表される旧来のギターデザインにとらわれない新たなデザインによる楽器の開発に積極的である。事実上世界初の市販化となった7弦ギターや、ヘヴィロックで定番化しているダウンチューニング時のテンションを確保するために、より長いネックに設計されたエクストラロングスケールのギターや、ソリッドギターと比較しボディが大型であるフルアコースティックギター/セミアコースティックギターを小型化したモデル(前述の安部俊幸氏使用のAM205)、同様に大型で重量のあるエレキベースを大胆に小型化/軽量化したモデルなどがある。
- 8弦ギターの市販化が最も有力視されているメーカーでもある。
- 多弦ベースも豊富にラインナップしている。
- ジャズやフュージョン等に適したモデル、ラウド・ロック等に適したモデル等、方向性が明確なギター、ベースが多い。
[編集] 主な使用アーティスト
海外
- ゲイリー・ウィルス
- スティーヴ・ヴァイ
- ジョー・サトリアーニ
- デクスター・ホランド(オフスプリング)
- ヌードルズ(オフスプリング)
- ポール・ギルバート
- マーティ・フリードマン
- マンキー(KORN)
- ヘッド(KORN)
- ディーノ・カザレス(-ex Fear Factory)
- ジョージ・ベンソン
- アンディ・ティモンズ
- パット・メセニー
- ジョン・スコフィールド
- ヤニ・リマタイネン(ソナタ・アークティカ)
- フランク・ギャンバレ
- ミック・トムソン(スリップノット)
- ハーマン・リ(ドラゴンフォース)
国内