オキサリプラチン
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オキサリプラチン | |
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一般情報 | |
IUPAC名 | cis-((1R,2R)-1,2-シクロヘキサンジアミン-N,N')(オキサラト(2−)-O,O')白金(II) |
別名 | 1-OHP オキサラト(1R,2R-シクロヘキサンジアミン)白金(II) |
分子式 | C8H14N2O4Pt |
分子量 | g/mol |
組成式 | |
式量 | 397.29 g/mol |
形状 | |
CAS登録番号 | [63121-00-6] |
SMILES | |
性質 | |
密度と相 | g/cm3, |
相対蒸気密度 | (空気 = 1) |
水への溶解度 | |
への溶解度 | |
への溶解度 | |
融点 | ℃ |
沸点 | ℃ |
昇華点 | ℃ |
pKa | |
pKb | |
比旋光度 [α]D | |
比旋光度 [α]D | |
粘度 | |
屈折率 | |
出典 |
オキサリプラチン (Oxaliplatin) とは抗癌剤として用いられる白金製剤。白金錯体の一種である。名称にある「プラチン」が白金を示している。商品名エルプラット (ELPLAT)。
目次 |
[編集] 効能・効果
治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸癌(大腸癌)
[編集] 用法
レボホリナート・フルオロウラシルの持続静注投与法に、本剤を点滴投与で併用する。
このレボホリナート・フルオロウラシルの持続静注投与法というのは、抗癌剤フルオロウラシル(商品名5-FU)の効果(細胞毒性)をレボホリナート(商品名アイソボリン)という薬剤で増強する方法である。
アメリカなどではレボホリナートでなく、ホリナート・フルオロウラシルの持続静注投与法に併用する。日本においては、ホリナート(商品名ロイコボリン)の「結腸・直腸癌に対するフルオロウラシル効果増強」が承認されていない。
[編集] 副作用
本剤の特徴的な副作用は、手・足や口唇周辺部の感覚異常や知覚不全であり、ほとんど全例に表れる。また、他の抗癌剤と同様に骨髄抑制、食欲不振、嘔吐等の副作用もある。
[編集] 作用機序
本剤は体内で活性体に変換され、その活性体が癌細胞内のDNAとも結合する。この結合のためDNAの複製および転写が阻害される。
[編集] 参考資料
- 『エルプラット注射用100mg』添付説明書・第2版(ヤクルト本社)
- 『アイソボリン注25mg』添付説明書・第8版(ワイス)
[編集] 関連項目
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