カッタウェイ
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カッタウェイ(Cut-Away)は、クラシック・ギターなどでは高フレット(大体14フレット以降)を弾くとき、手がボディに邪魔されて弾きづらいため、プレイヤーが弾くやすくするために、ボディを一部、または全フレットの長さ分だけ、ツノのようにカットしたものの事をいう。主にプレイヤービリティ向上目的に施される。
通常、クラシックギターやマーティン製ギター、ウクレレなどのように、あまり高フレットを弾く機会がない奏法を用いるようなものでは採用しない事が多いが、フォークギターにおいてはシングルカッタウェイ処理が施されているものもある。一般的にエレクトリックギターやエレクトリックベースではカッタウェイ処理が施されている。
ギターのカタログに記載されている「ネックジョイント」のフレット値を見れば、どのフレットからボディと接合されているかが分かる。一般にこの数値が大きいほど、指が簡単に高フレットを押さえられるので弾きやすいギターといえる。ただし機種にもよるが、その分だけボディとの接合面が狭いタイプでは強度面で劣る可能性がある。
また重量的にもその分、多少軽くなるのでプレイヤーの負担は多少軽減する。サウンド面でもボディとの共振が変わる可能性があるため、キャラクターやトーンなどに変化がつく可能性はある。
ビジュアル面における効果も非常に高く、よりロック向けなイメージに近くなる。またエッジを丸くするか鋭くするかによってもイメージが変わってくる。特にSGタイプのように鋭いエッジはツノとも呼ばれ、ビジュアル面をうまく活かした例であろう。
[編集] カッタウェイの種類
- シングルカッタウェイ
- ダブルカッタウェイ
- その他