カトリーヌ・ドヌーヴ
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カトリーヌ・ドヌーヴ(Catherine Deneuve,1943年10月22日-)はフランス・パリ出身の女優である。両親も俳優、姉は女優のフランソワーズ・ドルレアック。10代のころから映画に出始める。ミュージカル映画『シェルブールの雨傘』のヒットでスターの座をつかむ。以後、数々の名作映画に出演し、「演技派」そして「フランス映画界の女王」としての揺るぎない地位を築いた。また、その美貌から「世界最高の美女」とも呼ばれた。現在でもコンスタントに映画に出演している。
1998年の『ヴァンドーム広場』でヴェネチア国際映画祭女優賞を受賞。
イギリスの写真家デビッド・ベイリー(David Bailey)と1965年に結婚後、1972年に離婚。
子が二人あり、映画監督のロジェ・ヴァディムとの間に息子クリスチャンが、俳優のマルチェロ・マストロヤンニとの間に娘キアラ・マストロヤンニがいるが、ヴァディム、マストロヤンニと正式な婚姻関係になることはいずれも諸事情ありかなわなかった。
しかし、このうちマストロヤンニとは晩年までキアラ共々交流があり、1996年のマストロヤンニの臨終の時にもキアラと共に立会った。
フランスの世界的ブランドであるイヴ・サンローラン(Yves Saint-Laurent)の顧客としても有名。
2007年2月25日(日本時間26日)、第79回アカデミー賞授賞式に出席し、日本の渡辺謙と2人で非英語圏俳優代表として舞台に立ち、賞が設定されて50周年を迎えた外国語映画賞の歴史を紹介した。
そして、アカデミー賞から約2週間後の3月13日に、今年で15回目を迎えた「フランス映画祭2007」の代表団長として10年ぶりに来日した。
[編集] 主な出演作品
- 悪徳の栄え Vice and Virtue (1962)
- シェルブールの雨傘 Les Parapluies de Cherbourg (1964)
- 反撥 Repulsion (1965)
- ロシュフォールの恋人たち Les Demoiselles de Rochefort (1966)
- 昼顔 Belle de jour (1967)
- めざめ Benjamin (1968)
- うたかたの恋 Mayerling (1969)
- 暗くなるまでこの恋を Le Sirene du Mississippi (1969)
- 哀しみのトリスターナ Tristana (1970)
- リスボン特急 Un Flic (1972)
- 哀しみの伯爵夫人 La Grande Bourgeoise (1974)
- 恋のモンマルトル Zig Zig (1975)
- 終電車 Le dernier métro (1980)
- 海辺のホテルにて Hôtel des Amériques (1981)
- ハンガー The Hunger (1983)
- 夜のめぐり逢い Drôle d'endroit pour une rencontre (1988)
- 恋路 La Reine blanche (1991)
- インドシナ Indochine (1992)
- 百一夜 Les cent et une nuits de Simon Cinéma (1994)
- メフィストの誘い O Convento (1995)
- ヴァンドーム広場 Place Vendôme (1998)
- ポーラX Pola X (1999)
- 見出された時-「失われた時を求めて」より- Le Temps retrouvé (1999)
- イースト/ウエスト 遙かなる祖国 Est - Ouest (1999)
- ダンサー・イン・ザ・ダーク Dancer In The Dark (2000)
- 8人の女たち 8 femmes (2002)
[編集] 来日時の主なテレビ番組出演
- 徹子の部屋(テレビ朝日)
- ニュースステーション(テレビ朝日)