カポナータ
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カポナータ(Caponata、カプナータ(Capunata)とも)は、シチリア島の伝統的なナスの料理。ナスの甘酢煮。
イタリア全土で有名な料理であり、スペインのカタルーニャから渡来したと考えられている。
シチリア名産のナスを一度オリーブ油で揚げ、別鍋にオリーブ油で炒めたタマネギ、セロリ、トマト、オリーブ、ケッパーと合わせて白ワイン酢で軽く煮込み、塩、砂糖で調味したのちに、バジリコをちらして常温で供する。仕上げにココアパウダーを加えることもある。
カポナータと似た夏野菜の炒め煮は、地中海地方各地でよく見られる。日本ではナス、パプリカ、ズッキーニ、タマネギ、トマトを煮込んだ料理であるチャンボッタ(Ciambotta、チャンポッタ、チャンフォッタとも)と誤認されることも多いが、チャンボッタはイタリアのカンパニア地方の料理である。また、フランスにはチャンボッタとよく似たラタトゥイユがある。