バジリコ
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バジリコ | ||||||||||||||
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分類 | ||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||
Ocimum basilicum L. | ||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||
バジリコ | ||||||||||||||
英名 | ||||||||||||||
Basil |
バジリコ(Basilico)は、シソ科メボウキ属の一年草。学名はOcimum basilicum、和名はメボウキ。英名のバジル(Basil)の名でも知られる、インド、熱帯アジア原産のハーブ。
香辛料としてイタリア料理で使うことが多いことから、日本ではバジリコの名で呼ばれることが多い。
目次 |
[編集] 利用
[編集] 葉
イタリアでは香辛料として重要である。バジリコの使用法としてはジェノヴァ付近で作られるペスト・ジェノヴェーゼ(ジェノヴェーゼ・ソース)が有名。
バジリコ・スパゲッティは、東京のキャンティというイタリア料理店がまだバジリコが手に入らない頃、シソとパセリを使ってジェノヴェーゼ風に仕上げたのが始まりと言われている。現在では乾燥、粉砕した葉が香辛料として容易に買えるため、これを用いることが多い。
その他、トマトと相性がよいことでも知られる。新鮮なスイートバジルの葉とモッツァレッラチーズとトマトをあわせたサラダは、インサラータ・カプレーゼ(Insalata Caprese)といい、イタリアの国旗と同じ配色で、イタリアを象徴するサラダとなっている。
また、台湾では「九層塔」(台湾語 カウツァンタッ Káu-chàn-thah)と称し、台湾料理の炒め物によく入れられる。同時にニンニクもよく使うところがイタリア料理と共通し、肉料理、魚料理にも用いられる。
タイ料理でも使われる例が有る。
[編集] 種子
バジリコの種子は、水分を含むとゼリー状の物質で覆われる。グルコマンナンが多く含まれるため。乾燥状態の約30倍に膨張し、食物繊維を豊富に含むことからダイエット補助食品としても利用されている。日本では、目のほこりを取るのに使ったことから、メボウキと呼んだ。東南アジアでは、水に浸した種子をデザートにする。
[編集] 近縁種
- ブッシュバジル(Ocimum mininum)
- ワイルドバジル(Calaminthe clinopodium)
など