カレル・ドールマン級フリゲート
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カレル・ドールマン級フリゲート | ||
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ファン・ハレン(2006年) | ||
概歴 | ||
就役開始 | 1991年5月31日 | |
退役完了 | 就役中 | |
前級 | ヤコブ・ファン・ヘームスケルク級 | |
次級 | デ・ゼーヴェン・プロヴィンシェン級 | |
要目 | ||
艦種 | フリゲート | |
排水量 | 満載排水量 | 3,300t |
全長 | 122m | |
全幅 | 14.4m | |
吃水 | 4.3m 最大6.2m | |
機関 | CODOG 2軸推進 | |
ガスタービン2基 | 25.2Mw | |
ディーゼル2基 | 7.2Mw | |
速力 | 29ノット | |
航続距離 | 5,000海里(18ノット) | |
乗員 | 154人 | |
武装 | 76mm単装砲 | 1門 |
ハープーンSSM4連装発射筒 | 2基 | |
ゴールキーパーCIWS | 1基 | |
シースパローSAM(Mk48) | 16セル | |
連装短魚雷発射管 | 2基 | |
搭載機 | リンクス | 1機 |
レーダー | SMART-S 3次元レーダー | |
LW-08 捜索レーダー | ||
ソナー | PHS-36 | |
言語 | 表記 | |
日本語 | カレル・ドールマン級フリゲート | |
英語 | Karel Doorman class frigate | |
オランダ語 | Karel Doorman klasse fregatten | |
M-fregatten |
カレル・ドールマン級フリゲート(Karel Doorman klasse fregatten)は、オランダ海軍のフリゲート。汎用フリゲートを意味するMultipurpose-fregatより、M級フリゲート(M-fregatten)とも呼ばれる。8隻が建造された。
1977年の計画当初コルテノール級フリゲートの更新を目的とする沿岸防備を主眼に置いた4隻の小型フリゲートとして計画されたが、後により大型のファン・スペイク級フリゲートの更新を兼ねることとなり、建造数も倍増した上で大型化された。
低強度紛争に用いるには複雑化し、人員も数多く必要とする本級は、15年未満の就役期間で海外への売却が進められ、2007年初頭現在、オランダ海軍には、2隻が残存するのみであり、退役した6隻はベルギー・チリ・ポルトガルへ売却された。
[編集] 同型艦
艦番号 | 艦名 | 起工 | 進水 | 就役 | 退役 |
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F827 | カレル・ドールマン (Karel Doorman) |
1985年2月26日 | 1988年4月20日 | 1991年5月31日 | 2006年? |
F829 | ウィレム・ファン・デル・ザーン (Willem van der Zaan) |
1985年11月6日 | 1989年1月21日 | 1991年11月28日 | 2006年8月25日 |
F830 | チェリク・ヒッデス (Tjerk Hiddes) |
1986年10月28日 | 1989年12月9日 | 1992年12月3日 | 2006年2月3日 |
F831 | ファン・アムステル (Van Amstel) |
1988年5月3日 | 1990年5月19日 | 1993年5月27日 | |
F832 | アブラハム・ファン・デル・フルスト (Abraham van der Hulst) |
1989年2月8日 | 1991年9月7日 | 1993年12月15日 | 2004年 |
F833 | ファン・ネス (Van Nes) |
1990年1月10日 | 1992年6月16日 | 1994年6月2日 | 2007年? |
F834 | ファン・ハレン (Van Galen) |
1990年6月7日 | 1992年11月21日 | 1994年12月1日 | 2008年? |
F828 | ファン・スペイク (Van Speijk) |
1991年1月10日 | 1994年3月26日 | 1995年9月7日 |
[編集] 売却後の各艦
2004年にチェリク・ヒッデスとアブラハム・ファン・デル・フルストは、チリ海軍に売却された。アブラハム・ファン・デル・フルストは、ブランコ・エンカラーダ(FF15 Blanco Encalada)として2005年12月16日に就役し、チェリク・ヒッデスはアルミランテ・リベロス(FF18 Almirante Riveros)として2007年の就役が予定されている。
2005年7月20日にはカレル・ドールマンとウィレム・ファン・デル・ザーンがベルギー海軍に売却された。ブルガリアへの売却が提案されているウィーリンゲン級フリゲートの代艦であり、レオポルド1世(F930 Leopold I)、ルイーズ・マリー(F931 Louise-Marie)と命名され2008年までに就役が予定されている。
2006年11月1日、ファン・ネスとファン・ハレンがポルトガル海軍へ売却された。ファン・ネスが2008年12月1日に、ファン・ハレンが2009年11月1日にそれぞれ再就役する予定である。