カールスバーグ
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カールスバーグ(Carlsberg)は、デンマークのビール醸造会社及びそのブランド名である。デンマークではカールスベアと呼ばれる。1847年にデンマークで創立された。140ヶ国以上に製品を輸出し、40ヶ国に醸造所を持つ世界第5位のビールメーカーである。なお、ドイツのザールラント州にも同名のカールスバーグというビール会社があるが両者に関係はない。
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[編集] 沿革
- 1847年にデンマーク・コペンハーゲンでJ.C.ヤコブセン(J.C. Jacobsen)によって創業された。息子カールにちなんで「カールの谷」を意味するCarlsbergと命名した。
- 1883年、カールスバーグ研究所のエミル・クリスチャン・ハンセン博士によって酵母の純粋培養技術の開発がなされ、ビールの大量供給の道が開かれた。
- 1888年、ニューカールスバーグ美術館設立。
- 1904年、デンマーク王室御用達となり、その際に宝冠のマークを使用する事が許可された。
- 1970年、同じくデンマークのビールメーカー、ツボー(ツボルグ、Tuborg)を買収。
- 1986年、日本ではサントリーがカールスバーグのライセンス生産・販売を行う(2006年3月に撤退)。
- 1992年、イギリスのビールメーカー、テトリー(Tetley)を買収。
- 1997年、中国・上海での製造を始める。現在中国には上海の他に、恵州(広東省)、四川、チベット、ウイグルなど併せて20社以上のローカルビールメーカーを所有。中国でのカールスバーグ生産・販売を行うほか、アジア各国への輸出拠点としている。中国での漢字名ブランドは「嘉士伯」。
[編集] 人魚姫の像について
コペンハーゲンにある人魚姫の像は王立劇場で観たバレエ「人魚姫」に感激した2代目社長のカール・ヤコブセンが、人魚姫の像を1913年にコペンハーゲン市に寄贈。今では街のシンボルになっている。なお、大阪港天保山の人魚姫の像もコペンハーゲン港と大阪港の友好記念に、1995年にカールスバーグ社より実物の5分の4の大きさの複製が寄贈されたものである。
[編集] 製品一覧
カールスバーグ社の主な製品は下記の通り。ツボルグ製品は除く。
- カールスバーグ(Carlsberg):主力のピルスナー・ラガー。カールスバーグ・ピルスナーとも言う。
- カールスバーグ・ライト(Carlsberg Light)
- カールスバーグ・エクスポート(Carlsberg Export):イギリス限定
- ヤコブセン・ブラウン・エール(Jacobsen Brown Ale )
- ヤコブセン・ダーク・ラガー(Jacobsen Dark Lager)
- カールス・ピルスナー(Carls Pilsner)
- カールス・スペシャル(Carls Special)
[編集] スポーツへの協賛
- 欧州サッカー連盟(UEFA)主催のUEFAカップ及びサッカー欧州選手権(Euro 2004、2008Euro 2008など)の公式スポンサー。
- サッカーのプロチーム、リヴァプールFC(イギリス)、FCコペンハーゲン(デンマーク)のメインスポンサー。
- カールスバーグ・カップ - 毎年1月末から2月に香港で開催されるサッカーの国際大会。
[編集] 関連項目
- カールスバーグ・スカイタワー:シンガポールにある展望塔。カールスバーグ社がスポンサーとなっている。