カールトン・フィスク
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カールトン・フィスク(Carlton Ernest Fisk, 1947年12月26日 - )はアメリカ・メジャーリーグで活躍した元野球選手。捕手としてボストン・レッドソックス、シカゴ・ホワイトソックスに在籍した。
1972年にゴールドグラブ賞と、新人王のタイトルを獲得、その後タイトルには恵まれなかったものの、1993年の引退までに、通算本塁打376本はキャッチャーとしての最多記録をマークした。(記録は2004年5月にマイク・ピアザにより破られている。)
フィスクの名シーンと言えば、レッドソックス在籍時の1975年に出場したワールドシリーズ第6戦(対シンシナティ・レッズ戦)であろう。この第6戦、3勝2敗とレッズにワールドチャンピオンのリーチをかけられ、レッドソックスとしては断じて負けられない1戦であった。深夜にまでもつれ込む延長戦となったが、この延長戦にピリオドを打ったのは、延長12回にフィスクが放ったサヨナラホームランであった。打ったとき、フィスクはレフトポール脇に飛んでいく打球を見て「入れ、入れ」と大ジェスチャーをする。打球はフィスクの願いが込められたか、レフトポールに直撃し、サヨナラホームランとなる。(しかし、それで燃え尽きたのか、このワールドシリーズは結局レッズに勝たれてしまう。)
1993年6月に45歳で捕手として史上最多の2226試合出場という記録をうちたてるが、その6日後に解雇され、そのまま現役引退する。
2000年、アメリカ野球殿堂入り。引退した3年後の1996年にホワイトソックスでの自身の背番号72が、また殿堂入りした翌年の2001年にはレッドソックスで、在籍していたときの背番号27がそれぞれ永久欠番に指定された。