ガラモン (ウルトラ怪獣)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ガラモンは、特撮テレビ番組『ウルトラQ』第13話「ガラダマ」、第16話「ガラモンの逆襲」に登場したキャラクター。「ガラモン」は「ガラダマモンスター」の略。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
宇宙怪人セミ人間(チルソニア遊星人)によって造られたロボット怪獣である。電子頭脳からの電波で操られて破壊行為を行なう。
- 体長:40メートル
- 体重:6万トン
目次 |
[編集] 「ガラダマ」に登場したガラモン
弓ヶ谷に、地球上には存在しない合金チルソナイトで出来た小型の隕石が落下する。やがて隕石からは謎の電波が発信され始める。間もなく弓ヶ谷のダム湖に巨大隕石が落下し、そこからガラモンが現れる。巨大隕石は、遊星人が地球侵略のためにガラモンを送り込むカプセルで、先の隕石は遊星人に代わってガラモンに指令を与える電子頭脳だったのだ。電子頭脳は地球人の技術による解体は不可能だったが(しかし電子頭脳に電動鋸が当てられた際、ガラモンの行動に異常が生じている)、由利子の機転によりそこから発せられる電波を遮断することには成功した。熊谷ダムを破壊して東京に向かおうとしていたガラモンは、指令電波を遮断されるや、謎の液体をタラタラ垂らして活動を停止した。
なお、弓ヶ谷地方では隕石のことをガラダマと呼ぶという設定になっている。
熊谷ダムは後に修復されたのか、ウルトラマンメビウスに名前だけだが再登場。
[編集] 「ガラモンの逆襲」に登場したガラモン
続編として作られた「ガラモンの逆襲」では、複数のガラモンが地球に送り込まれ、うち2体以上が東京に出現(別々のマーキングを施された2体と別に東京タワーを倒壊させた体色が濃い特大の機体が出現)した。物語は破壊活動を行うガラモンにではなく、電子頭脳を盗み出し逃避行を続けるチルソニア遊星人セミ人間(人間に変身している)と、それを追跡する万城目淳や江戸川由利子たちの方に焦点が当てられている。この回でも、最後に電波を遮断され、1体は前回同様謎の液体をタラタラ垂らし動かなくなり、もう1体は泡を吹き出して活動を停止した。
ガラモンを操る隕石型の電子頭脳は、チルソナイトという未知の物質で作られており、地球の技術では破壊することができない。なお電子頭脳の形状が13話と16話とでは明らかに異なっている。
「ガラモンの逆襲」では、オプチカルプリンターを使って1体しかないガラモンの着ぐるみを2体あるように見せている。
- ガラモンの着ぐるみはかなり小さく作られており、背の低いスーツアクターが演じたが、これは弓ヶ谷のダム湖セットを相対的に大きく見せるための措置であった。その後着ぐるみは次回作『ウルトラマン』に登場した小型怪獣ピグモンに流用されたが、その際にスーツアクターが代わった事による改造で若干脚が伸びている。
[編集] リメイク怪獣
- 2001年の『ウルトラマンコスモス』ではガラモンのリメイク怪獣ガモランが、第7話「空からのプレゼント」、第55話「最終テスト」の2編に登場。
- 2004年の『ウルトラQ dark fantasy』では同じくリメイク怪獣のガラゴンが、第1話「踊るガラゴン」、第16話「ガラQの大逆襲」の2編に登場。
- 『ウルトラセブン』第2話「緑の恐怖」に、宇宙金属「チルソナイト808」が登場している。ワイアール星人の項を参照。