キッド・ニコルズ
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キッド・ニコルズ(Charles Augustus "Kid" Nichols, 1869年9月14日 - 1953年4月11日)は、1890~1900年代のアメリカ・メジャーリーグの野球選手。主なポジションは投手。ウィスコンシン州マディソン生まれ。右投げ左右打ち。1890年代のボストン(現アトランタ・ブレーブス)のエースとして活躍、デビューから12年で300勝に到達した。
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[編集] 略歴
- 1890年にボストンからデビュー。当時20才だったが、1年目から27勝19敗の好成績を上げる。2年目にはシーズン30勝に到達。その年から1894年まで4年連続で30勝以上をマーク。チームもナショナルリーグ3連覇を果たす。この間、1893年に投手と本塁間の距離が50フィートから60フィート6インチ (18.4m)になるというルール改訂も行われたが、彼の成績には殆ど影響しなかったようである。
- 1895年に26勝を挙げた後、1896年には再び30勝14敗、その年から3年連続でリーグの最多勝投手となり、チームのリーグ連覇に貢献した。1899年は21勝19敗で、デビューからの20勝以上のシーズンを10年連続に延ばした。
- 20世紀に入った1901年に通算300勝に到達。翌年から2年間野球を離れ、1904年にカージナルスから現役復帰。この時も21勝13敗、防御率2.02という数字を残した。
- 1906年に引退後はカンザスシティーでプロボウラーに転身、クラスAの大会での優勝を果たしたこともある。
- 1949年、ベテランス委員会によりアメリカ野球殿堂入り選手に選出された。1953年カンザスシティにて死去。
[編集] 所属球団
- ボストン・ビーンイーターズ (1890-1901年)
- セントルイス・カージナルス (1904,1905年) ※監督兼任
- フィラデルフィア・フィリーズ (1905,1906年)
[編集] 通算成績
[編集] 投手成績
後に"(+)"がある数字は、記録不明箇所があることを示す。
- 登板:620
- 先発:561 ※完投531
- 投球回:5056.1
- 勝利:361
- 完封:48
- 敗戦:208
- 奪三振:1868
- 被安打:4912
- 被本塁打:156
- 与四球:1268
- 暴投:169
- 防御率:2.95
[編集] 獲得タイトル・記録
- 最多勝利:3回 (1896,1897,1898年)
- 通算勝利数:361 (歴代7位)
[編集] 打撃成績
- 通算成績:650試合、2086打数471安打、本塁打16、打点278、三振211 (+)、打率.226
[編集] 監督としての戦績
- 所属:セントルイス・カージナルス (1904,1905年)
- 戦績:80勝88敗、勝率.476、リーグ最高順位:5位
[編集] エピソード
- 先発した試合は殆ど完投している。通算の先発数は561だが、うち完投は531で、先発数の94.7%にも及ぶ。通算の完投数はメジャーリーグ歴代4位にあたる (2006年現在)。
[編集] 出典・外部リンク
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