クアーズ・フィールド
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クアーズ・フィールド | |
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Coors Field | |
施設統計 | |
所在地 | 2001 Blake Street Denver, Colorado 80204 |
起工 | 1992年10月16日 |
開場 | 1995年4月26日 |
所有者 | Denver Metropolitan Baseball Stadium District |
グラウンド | 天然芝 |
建設費 | 2億1500万ドル (地元6群:1億6800万ドル ロッキーズ:4700万ドル) |
設計者 | HOK Sport |
建設者 | Mortenson and Barton Malow |
使用チーム、大会 | |
コロラド・ロッキーズ(1995年 - 現在) | |
収容能力 | |
50,445人 | |
規模 | |
左翼 - 347 ft (約105.8 m) 左中間 - 390 ft (約118.9 m) 中堅 - 415 ft (約126.5 m) 右中間 - 375 ft (約114.3 m) 右翼 - 350 ft (約106.7 m) バックネット - 56 ft (約17.1 m) |
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フェンスの高さ | |
右翼 - 17 ft (約5.2 m) その他 - 8 ft (約2.4 m) |
クアーズ・フィールド(Coors Field)は、アメリカ合衆国のコロラド州デンバーにある野球場。1995年に完成し、MLBコロラド・ロッキーズのホーム球場となっている。
デンバーは30年以上にわたって大リーグ球団を誘致してきたため、1993年の新球団ロッキーズの開幕戦には80,227人の大観衆がつめかけた。年間でも4,483,350人を動員。当初クアーズ・フィールドは43,800人収容の予定だったが、この凄まじい観客動員を考慮して50,445人収容に上方修正された。
ナショナルリーグでは1962年のドジャー・スタジアム開場以来33年ぶりとなる野球専用球場。典型的な新古典様式の球場で、外観は赤レンガと鉄骨を組み合わせた。赤レンガは球場周辺の古倉庫に調和させたもので、また鉄骨はかつてあった鉄道駅に由来している。
[編集] マイル・ハイ
クアーズ・フィールドは標高1マイル(約1600メートル)地点にあることから通称マイル・ハイと呼ばれている。高地で気圧が低いため空気抵抗が少なくなり、結果として打球の飛距離が伸びる。ロッキーズ公式サイトでは「クアーズ・フィールドでは、打球の飛距離が海面と同じ高さの場所よりも9パーセント伸びる。ヤンキー・スタジアムで400フィート飛ぶ打球は、クアーズ・フィールドではその飛距離が440フィートになる」と記述されている[1]。
上記の理由からこの球場での試合は乱打戦になりやすく、1-0 のスコアの試合が2005年7月10日のパドレス戦まで一度も無かった。普段は珍しくないこのスコアが出現するまでレギュラーシーズンで847試合を要しており、これは大リーグ史上最遅の記録である。この球場でノーヒットノーランを達成したのは野茂英雄のみである。
ただし、2002年以降はボールに加湿処理を施して打球が飛び過ぎないようにしており[2]、「打者天国」も過去のものとなりつつあるようだ。なかなか出なかった 1-0 の試合も、2006年だけで3回も記録された(4月16日・フィリーズ戦、7月25日・カージナルス戦、8月1日・ブリュワーズ戦。いずれもロッキーズが敗戦)。ボールに加湿処理を施すこと自体は、MLB機構もボール品質保持のために認めているが、事前の許可が必要である。ロッキーズは、2002年に無許可で加湿器を使用したため、MLB機構の調査を受けている。
座席の色は伝統的な緑色だが、3階席20列目の座席だけがロッキーズのチームカラーである紫色になっている。その高さが正確な標高1マイルである。
[編集] 主要な出来事
- 1995年4月26日、メッツ戦で開場(ロッキーズ 11x-9 メッツ、延長14回)。
- 1996年9月17日、ドジャースの野茂英雄がノーヒットノーランを達成した(ドジャース 9-0 ロッキーズ)。
- 1998年7月7日、オールスターゲーム開催(ア 13-8 ナ)。
[編集] 外部リンク
前本拠地: マイル・ハイ・スタジアム 1993 - 1994 |
コロラド・ロッキーズの本拠地 1995 - 現在 |
次本拠地: n/a - |