クワイ=ガン・ジン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
クワイ=ガン・ジン(クワイ=ゴン・ジン、Qui-Gon Jinn)は、映画『スター・ウォーズ』の登場人物である。
彼は、ジェダイの最高位であるジェダイ・マスターであり、オビ=ワン・ケノービの師匠でもある。俳優のリーアム・ニーソンが演じた。なお、一部(多くは書籍において)クワイ=ゴン・ジンとされている場合がある。これは英語に『Gon』という単語が無いために正確な音をカタカナで表記することが難しいためである。現在はほとんど『ガン』で統一されている。名前は「開眼人」から来ているといわれる。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
クワイ=ガン・ジンは、映画『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』に登場する。
クワイ=ガン・ジンはエピソード2・3で登場するドゥークー伯爵の弟子である。ドゥークーは反骨心の強い人物で(後にシスへ転向してしまう)、クワイ=ガンもその影響を受けたらしく、映画の中でもジェダイ評議会の意向を完全に無視し、弟子であるオビ=ワン・ケノービに心配されるシーンがある。 クワイ=ガン・ジンとオビ=ワン・ケノービは、惑星ナブーと通商連合の紛争を仲裁するために、ナブーに派遣された。ナブーのアミダラ女王を救出して、惑星タトゥイーンに逃れた一行は、そこで幼い奴隷の少年アナキン・スカイウォーカーに出会う。少年のポッド・レースでの並外れた才能に、クワイ=ガン・ジンはそれが「フォース」によるものであることに気づいた。ポッド・レースに勝ったアナキンは、奴隷から解放され、惑星コルサントに向かう彼らに加わった。なお、この賭けの一環として、サイコロの目をフォースで変えてしまうというとんでもないイカサマをしているが、これも彼がジェダイの”アウトサイダー”であることの現れかもしれない(そもそも非常事態とはいえ、賭けをすること自体がジェダイとしてどうなのか、という見方もできるが)。
政治的な動きがあった後、ナブーに戻った彼らは、通商連合や謎の人物ダース・モールと戦う。オビ=ワンと息のあった戦い方でダース・モールを追い詰めていくが、途中でダース・モールの罠にかかってしまい、ダース・モールの双刃によって致命傷を負ってしまったクワイ=ガンは、アナキンにジェダイの訓練を受けさせることをオビ=ワン・ケノービと約束し、命を落とした。
しかし、彼の秘密はコレだけではなかった。 ダース・プレイガスと同様、死から生前の世界に戻る力について研究しており、フォースと一体化することによって自分を残す力を見つけた。 その結果、EP2でアナキンがタトゥイーンでタスケンに対して暴走していたときに、「止めろ」と叫んでいた。勿論アナキンには見えていない。 オビ=ワンは別れ際にヨーダから、この事実とその力についての訓練の方法、死んだ者との交信方法を教えてもらったので、長い間の隠居生活のなかで、オビ=ワンはクワイ=ガンに会っていたと思われる。(この力は弟子のオビ=ワンもエピソード4までには習得していたと思われる)。 この力によって、オビ=ワンやヨーダは消滅後に霊体としてルーク・スカイウォーカーの前に現れている。 また、彼らと共に訓練をしていないアナキンが霊体として現れることができたのは、元々彼がミディクロリアンによる処女妊娠で生まれたフォースの申し子であるため。