ドゥークー伯爵
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ドゥークー伯爵(ドゥークーはくしゃく、Count Dooku)は、映画『スターウォーズ』シリーズの登場人物である。俳優のクリストファー・リーが演じた。元ジェダイの騎士で後にシスの暗黒卿となった。画像
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
[編集] 概要
『スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃』の中で、ドゥークー伯爵はかつてヨーダのパダワンであるジェダイだったことがわかる。彼はクワイ=ガン・ジンの師であり、そのクワイ=ガンは、オビ=ワン・ケノービのかつての師だった。その実力はヨーダの弟子の中でも群を抜いており、特に剣士としては対ライトセーバー戦用のフォーム「マカーシ」に習熟した達人として知られていた。
ジェダイの騎士であったドゥークー伯爵は研究熱心ゆえに、強くなるために、シスの暗黒卿について知る必要があるとし、シスについて調べていた。しかし深入りしてしまい、シスの暗黒卿ダース・シディアスに誘われ、忠誠を誓い、「ダース・ティラナス」の名を与えられたのだった。そして、シディアスの命令でドゥ-クーはナブーの戦いと同年に、親友のジェダイマスター、サイフォ=ディアスを殺害し、サイフォ=ディアスの発注していたクローン軍を自分の発注と置き換えた。独立星系連合の会議を行った惑星ジオノーシスで彼はオビ=ワン・ケノービを捕え『お互いに協力し、シスの暗黒卿を討とう』と持ちかける。しかしそれに乗らなかったオビ=ワンと、彼を助けに来たが捕まえられた、アナキン・スカイウォーカーとパドメ・アミダラに死刑を言い渡した。ジオノーシス流のやり方で刑が執行されようとした時、メイス・ウィンドゥに率いられた200人のジェダイ達がそれを阻止するためにジオノーシスの闘技場に現れ、バトル・ドロイドたちとの戦闘を始める。しかし、始めは善戦していたジェダイも無尽蔵に繰り出されるドロイドの前に次々に倒れ次第に追い詰められてゆく。そして、ドゥークーは生き残ったジェダイ達に降伏を迫るが、メイスはそれを拒否する。そこへヨーダが、大量のクローン兵を率いてジェダイたちを救出する。 その後ドゥークーは大軍の出現に慌てる独立星系連合のリーダー達を尻目に「エピソード IV 新たなる希望」で登場するデス・スターの設計図をジオノーシスの大公ポグル・ザ・レッサーから預かり、ジオノーシス脱出を試みた。そこへ追ってきた、オビ=ワン・ケノービとアナキン・スカイウォーカーと宇宙船格納庫で戦うが、オビ=ワンは脚に傷を負わされ、オビ=ワンのライトセイバーを拾い二刀で闘っていたアナキンも腕を切断され、フォースで吹き飛ばされて気絶させられた。その後に現れたヨーダに対して、「自分はどのジェダイよりも強い」と宣言する。だが、ヨーダと戦い、自分に不利だと感じたドゥークーはフォースを使って、大きなタンクを倒れているオビ=ワンとアナキンの上に倒し、ヨーダがそれを止めている間に宇宙船に乗りジオノーシスを脱出した。コルサントに到着したドゥークーはダース・シディアスと会い、目論見どおりクローン大戦が始まった事を告げたのだった。
その後、クローン大戦中は独立星系連合軍を率い、ダース・シディアスのもと、共和国軍と戦い続けた。3年後、大戦は共和国軍優勢で進んでいたが、ドゥークーはシディアスの命令のもとドロイド将軍、グリーヴァス将軍に銀河共和国の首都である惑星コルサント奇襲攻撃を命令、そしてパルパティーン最高議長の誘拐に成功し、グリーヴァスの旗艦「インヴィジブル・ハンド」に監禁した。やがて共和国軍はパルパティーン奪回の為、グリーヴァスの艦隊を急襲、かつてない大規模な激闘がコルサント上で行われた。その最中、ジェダイのアナキン・スカイウォーカーとジェダイマスターのオビ=ワン・ケノービが「インヴィジブル・ハンド」内に侵入した。彼らと対峙したドゥークーは、まずオビ=ワンをフォースにより壁にたたきつけて気絶させる。そしてドゥ-クーはアナキンとの二度目の戦いをパルパティーンの前で繰り広げることになる。だが、アナキンはジオノーシスでの戦いの時よりも遥かに腕を上げており、ドゥ-クーは両腕を切断されライトセイバーを奪われる。そして何らかの形で助けてくれると思っていたパルパティーンが『(ドゥークーを)殺せ』とアナキンに命じた時、彼はショックと驚きを隠せないでいた。そして最期はパルパティーンに促されたアナキンに首を刎ねられるのだった。結局彼は、シディアスに裏切られる形で死亡したともいえよう(実はパルパティーン=ダース・シディアス)。小説版では貴族としての誇りも捨て命乞いをしたが、パルパティーンに命じられたアナキンは、ためらいつつもドゥークー伯爵を殺害したとされている。
[編集] トリビア
ドゥークー伯爵を演じたクリストファー・リーはエピソード2撮影時には高齢で足腰が弱くなっていたため、ライトセーバー戦ではアップや止まっているシーン以外はスタントマンが行い、後で顔の部分だけクリストファー・リーのものに差し替えた。この手法はエピソード3のライトセーバー戦でも行われた。