ケニー・G
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ケニー・G(Kenny G、本名Kenneth Gorelick、1956年6月5日 - )は、アメリカのサックスミュージシャン。スムースジャズ/フュージョンでの著名なソプラノサックス奏者として知られる。(ライブ等ではアルトサックスやテナーサックスなどを演奏する事もある)。
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[編集] 経歴
ワシントン州シアトル生まれ。母親から与えられたサックスでグローヴァー・ワシントン・ジュニアのコピーなどから奏法を学ぶ。高校時代、学生バンドを経て1976年にバリー・ホワイトのバックバンドに参加してプロ活動を開始する。以後ジェフ・ローバーのグループにも参加し、1981年にアリスタ・レコードからケニーG名でソロデビュー。以降、多数のソロアルバムを発売すると共に、ホイットニー・ヒューストン、ナタリー・コール、アレサ・フランクリンら多くのアーティストとのコラボレーションを行っている。
1994年には "Fag" でグラミー賞イントゥルメンタル部門の最優秀作曲賞を受賞。また、1997年には「最も長いロングトーンをするサックス奏者(45分47秒)」(→循環呼吸)として、また1999年には「累計アルバム売上枚数の最も多いジャズ・アーティスト」として、それぞれギネスブックにも掲載されている(ただし前者に関しては、コスタリカのサックス奏者ジョバンニ・エスカリエンテが、非公式ながら90分45秒の記録を持つとの主張もある)。
[編集] ディスコグラフィ
[編集] アルバム
- 全てアリスタ・レコードから。
- "Kenny G" (1982)
- "G Force" (1984)
- "Gravity" (1985)
- "Duo Tones" (1986)
- "Shilhouette" (1988)
- "Live" (1989)
- "Breathless" (1992)
- "Miracles: The Holiday Album" (1994)
- "The Moment" (1996)
- "Greatest Hits" (1997)
- "Classics in Key of G" (1999)
- "Paradise" (2002)
- "Wishes: A Holiday Album" (2002)
- "Ultimete Kenny G" (2003)
- "At Last... The Duets Album" (2004)
- "The Greatest Holiday Classics" (2005)
- "The Essential Kenny G" (2006)
- "I'm in the Mood for Love... The Most Romantic Melodies of All Time" (2007)
[編集] 批評
彼のヒットにより、彼に類似した音楽性(ポップス性)を持つアーティストが1990年代から多く出てきた。このようなことから彼はスムーズジャズを推進したアーティストといえるが、一方で彼の音楽性は『ジャズに非ず』というのがジャズやフュージョンの奏者からの批判である(そもそもフュージョンをジャズと分離して考える論者もいるが)。ジャズ史上最も著名なアーティストの一人ルイ・アームストロングの曲をオーバーダビングした曲を"Classics In The Key Of G"で発表したとき、パット・メセニーやリチャード・トンプソンはこれを厳しく批判した。このような批判と彼の功績――功罪をもって、「別格」と彼を称する者も多い。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
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