ケピ帽

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ケピ帽（－ぼう）(仏:Képi　英：Kepi 独：Käppi)は帽子の呼称の一つ。おもにフランスの陸軍や警察で制帽として使用されてきた。円筒形の胴に天井が水平に張られ、庇が水平につくという外観が特徴。語源は「cap」のフランス語表記。

正面から見る

フランス陸軍が近代陸軍の模範とされてきた影響で、19世紀～20世紀初頭までは世界各国の陸軍の制帽として広く取り入れられていたが（明治期の日本陸軍もその一つ）、その後各国で独自のデザインの軍帽が採用され、軍隊等の制帽としてはフランス以外の国ではあまり見かけなくなった。だが、その簡潔にして洗練されたデザインのため、現在でもさまざまな業種や団体で制帽として採用されている。

なお日本ではシャルル・ド・ゴールの印象が強烈であったせいか、ながらくドゴール帽という通称で呼ばれていた。

[編集] 沿革・使用例

[編集] 軍隊・警察等

フランス
- 陸軍
- 警察
フランス以外の国々
- ベルギー
- スイス
- オーストリア
- アメリカ合衆国
- 日本

[編集] 民間団体・企業

マーチングバンド
公共交通機関（鉄道・バス等）
- 東京営団地下鉄（現東京メトロ）の職員はケピ帽に似た制帽を着用していた。
ホテル
- ドアマン、ベルボーイ等の制帽として用いられる。
警備業者
- ショッピングセンターの巡回・常駐担当員が威圧感除去のために着用。この場合は制服もホテルマン風である事が多い。

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[編集] 画像

上から見る	真横から見る	フランス外人部隊兵士による着用例	シャルル・ド・ゴール、1943年
スイス軍将官制帽、1939～45年頃