ゲームwave
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ゲームwave(げーむうぇーぶ)は、1998年4月から2002年9月までテレビ東京などで放送されたテレビゲーム情報バラエティ番組。
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[編集] 放送時間
- テレビ東京 毎週水曜日 深夜1:15~1:45
- テレビ大阪 毎週水曜日 深夜1:45~2:15
- テレビ愛知 毎週水曜日 深夜12:45~1:15
※テレビ大阪とテレビ愛知は、1999年4月よりネット開始された。
[編集] 概要
テレビゲーム雑誌『週刊ファミ通』との提携番組。
アシスタントは時期によって異なるが、司会は伊集院光。
実質上の前番組である『ゲームカタログ2』が放送終了した翌週、ほぼ同じ時間から放送が始まった。
当時、朝方に放送されていた『ゲーム王国』などの子供向けのテレビゲーム紹介番組とは違い、"テレビゲームを題材にしたバラエティ番組"といった趣向の番組だった。その為、テレビゲームに興味がない人でも楽しめる内容となっており、それがゲームファン以外からも評判を集めた。特に、中期以降はアンタッチャブルや、ブッチャーブラザースのぶっちゃー師匠などをはじめとしたお笑い芸人も度々出演し、伊集院との掛け合いや体を張った笑いで番組を盛り上げ、それまでの「テレビゲーム番組とは、新作テレビゲームや裏ワザを紹介する子供向けの情報番組である。」というテレビ界の常識をいい意味で破壊した番組である。
番組スタイルは、基本的にロケ主体だが、放送時期によりガラリと変わることがあった。(番組前半・中盤にはスタジオ収録の回もあった。)
中期から後期にかけて、伊集院とスタッフによる「悪ふざけ」が盛り上がってしまい、ゲーム情報はおまけ程度になってしまった。
番組終了後、続編として『ゲームBREAK』が放送されたが、「"若手アイドルのファンも視聴者に取り込もう"というクレイジーなディレクターの作戦」(これは伊集院のラジオ番組での発言。)でアシスタントを4人に増員したところ、伊集院以外の出演者がアイドルだけになってしまったこともあり「ゲームソフトをタイアップし、数週間程度番組内で企画を行う」などの一切毒気のない企画しか出来なくなってしまった。その為、『ゲームWAVE』時代からの視聴者が離れていってしまい、人気不振のため最終的には「どうせ3月で終わるかもしれないから」というクレイジーなディレクターの作戦(同じく伊集院のラジオ番組からの発言)でぶっちゃー師匠・アンタッチャブルが招集され『ゲームWAVE』と同じような内容になっていった。
[編集] メインコーナー
[編集] ロケ企画
毎回、様々なロケを行う。「ゲーム会社を訪ね、開発者から新作ゲームの情報を聞き出す」といった情報系の企画をはじめ、「ダンスゲームはどのくらいカロリーを消費するのか」といった実験物、「ゲームの全国大会の出場を目指す」といった挑戦物、その他「テレビゲームにまつわるクイズ大会」や「実写版アドベンチャーゲーム」と称した宝探しゲームなど様々な企画が放送された。なお、テレビゲームとは関係のない「出演者に罠やイタズラを仕掛ける」といったドッキリ企画を行うこともあり、後述の「爆破企画」もロケ企画の一環として放送された。全ての放送時期に共通する番組の基本スタイルである。
[編集] スタジオ企画
一時期、スタジオでの収録をメインコーナーにしていた時期もあった。
- 小島可奈子がアシスタントを務めていた頃の前期は、伊集院やダンディ坂野など5人の「ナビィ」とよばれる出演者の内の1人がテレビゲームにまつわる視聴者の疑問や相談事を体を張った実験で解決し、その様子を収めたVTRを見ながらトークを繰り広げるという、関西地方の人気番組である『探偵!ナイトスクープ』のような内容だった。
- 川村ひかるが3代目アシスタントを務めていた頃の後期は、ゲーム開発者をスタジオに招き、ゲーム開発中の苦労話や裏話を聞くという内容だった。コメンテーターとして浜村通信(浜村弘一)も収録に参加しており、ニュース番組のような長机を中心にしたセットを組んで収録していた。
- 森本さやか がアシスタントを務めていた頃の中期は、1人(1組)の芸能人が伊集院とテレビゲームにまつわる思い出話や面白いエピソード(伊集院 曰く「ゲームにまつわるエトセトラ」)をテーマに対談(トーク)するという内容がメインだった。『徹子の部屋』や『踊る!さんま御殿!!』のような万人向けのトーク番組ではめったに聞けないマニアックな話も飛び出し、評判もそこそこであったが、ゲームに詳しい芸能人が少なかったことから長続きしなかった。
[編集] ミニコーナー
メインコーナーの合間に、いくつかのミニコーナーが放送されていた。
[編集] 浜さん・光のちょっといい話(浜さん・光のすっげーいい話)
- 『ファミ通』編集長の浜村通信が伊集院とのトーク形式できわどい業界裏話や最新情報を披露するコーナー。
- あまりにも内容がきわどすぎる場合は、自主規制をかけることも多かった。
- 一度、番組をスタジオ収録中心にリニューアルした際に終了したが、多くの視聴者から「また見てみたい」という要望があったため、後に「浜さん・光のすっげーいい話」として復活した。
[編集] ファミ通 News Express
- テレビゲーム業界の最新ニュースを紹介するコーナー。
[編集] 汗かきせぇるすまん が行く
- 伊集院が扮する「汗かきせぇるすまん」こと「おもしろげーむ すすむ」が面白いテレビゲームを世に広めるべく、(主にファミリーコンピュータ用の)懐かしいテレビゲームを一般人に紹介すると共にセールスするコーナー。最後は一般人(客)に「(伊集院が提示した値段が)高すぎて買えない」と断られるのがお決まりのオチ。
[編集] ブーデーのどらさん
- 「汗かきせぇるすまん が行く」をリニューアルしたコーナー。
- 映画『男はつらいよ』の主人公「車 寅次郎(フーテンのとらさん)」にそっくりのキャラクターである「ブーデー(デブ)のどらさん」に扮した伊集院が、(主にファミリーコンピュータ用の)懐かしいテレビゲームを一般人に紹介すると共に販売するコーナー。「汗かきせぇるすまん」と同じく、最後は一般人(客)に「(伊集院が提示した値段が)高すぎて買えない」と断られるのがお決まりのオチ。
- このコーナーは好評だった為、拡大版がメインコーナーとして放送されたり、アメリカ(サンタモニカ)へロケに行ったりすることもあった。
[編集] アンタッチャブルのゲーム噂の真相
- お笑いコンビのアンタッチャブルが巷で囁かれるテレビゲームに関する噂や都市伝説の真相を調査する。
[編集] 新人アイドルさん、いらっしゃーい
- 伊集院やアシスタントと新人アイドルがテレビゲームで対戦し、新人アイドルが勝つと自分をアピールする為のPRタイムが貰えるというコーナー。
[編集] 今週の人気ゲームトップ10
- 番組の最後に、前週に発売された『ファミ通』に掲載されているテレビゲームの1週間の売上ランキングが放送された。
[編集] 爆破企画
番組が終了したきっかけのひとつに、「テレビ番組で爆薬などを使うことへの規制」があがるほど、大量の爆薬などを使用していたロケもあった。当時のディレクターが「お笑いウルトラクイズ」の製作スタッフだったのが原因らしい。ロケ先の第1条件は「火薬OK」の場所だったといわれている。
[編集] 爆破企画の被害
定期的に出演者同士でゲームの対戦を行い、負けた方の私物を破壊(主に爆破)する企画があった。7代目アシスタントの森本によると、「この番組のアシスタントになるとファンから"爆破企画に気をつけろ"という注意を促すファンレターが届く」という。
以下は犠牲となったものの代表例。
- 小島可奈子の携帯電話
- 『カルドセプト』の対決で成績が悪かった小島可奈子、伊集院光の携帯電話が爆破された。
- 川村ひかるの携帯電話
- 川村の携帯電話をエアガンで打ったところ爆発。(伊集院は「最近のエアガンはすごいなぁ」と言ってごまかしたが、もちろん爆薬が仕掛けられていた。)
- 森本さやかの携帯電話
- 『カルドセプトⅡ』の対決で最下位だった森本の携帯電話が天ぷらの衣をつけて揚げられた。火が通りかけた所で電話がかかってきた。また、折り畳み式だったため、揚がった後で開くと香ばしい香りと共にサクッとおいしそうな音がした。【森本の携帯電話・1回目の被害】
- 森本の携帯電話がトラックに轢かれて粉砕。【森本の携帯電話・2回目の被害】
- 伊集院光の携帯電話
- 伊集院光のゲームのデータメモリー
- 伊集院光の私服
- 2001年8月に放送された「歴代アシスタント同窓会スペシャル」にて伊集院の携帯電話がエアガンで打たれて、(以前と同じように爆薬が仕掛けられていたため)爆発した際、その日の朝に着てきた私服が携帯電話と共に被害にあった。【伊集院の私服・1回目の被害】
- 最終回に伊豆の海で伊集院の私服が燃やされた。【伊集院の私服・2回目の被害】
[編集] 爆破企画の補足情報
- 2005年に発売されたアンタッチャブルのDVDのおまけ映像として、伊集院・森本・アンタッチャブルが数年ぶりに再会し爆薬を大量に使ったVTRが収録された。
[編集] 出演者
[編集] 司会者
[編集] アシスタント
※「川村が番組の企画で降板」というドッキリ企画遂行のために1週だけ松田がアシスタントを勤めた。その間、川村はほっかむりをしてロケの邪魔をしていた。
[編集] 準レギュラー
- ダンディ坂野
- 小島可奈子がアシスタントを務めていた時期のスタジオ収録をメインコーナーにしていた頃に、伊集院や小島と共に「ナビィ」としてレギュラー出演していた。
- 藤森みゆき
- 小島可奈子がアシスタントを務めていた時期のスタジオ収録をメインコーナーにしていた頃に、伊集院や小島と共に「ナビィ」としてレギュラー出演していた。
- 浜村通信(浜村弘一)
- 現エンターブレイン代表取締役社長。主に「浜さん・光のちょっと(すっげー)いい話」に出演した。
- アンタッチャブル
- 番組の後期に毎回のように出演した。番組後期のレギュラー出演者と言っても過言ではない。
- ぶっちゃー師匠
- まれに相方であるリッキーも出演した。ちょい役としての出演が多かった。
- みずき
- 「ファミ通 News Express」のコーナーでリポーターとして出演。人数合わせなどの際にロケ企画に参加することもあった。ちなみに、苗字は「井上」らしい。(伊集院の発言。)
- おっくん(田中宏明ディレクター)
- 当時番組AD。後期はディレクターとして登場した。パンクが大好きで、カラオケでスイッチが入ると画面にダイブするらしい。ちょい役として番組に出演した。
[編集] スタッフ
- ナレーター
- 監修
- 浜村弘一(浜村通信)
- 制作
- キメラ
- 電通
[編集] 関連項目
- 大竹まことのただいま!PCランド
- この番組と同じくゲーム情報番組のはずなのにバラエティコーナーが人気になってしまった番組。
- ゲーム王国
- 子供向けのテレビゲーム紹介番組
- ゲームBREAK
- この番組の続編番組
- ゲームカタログ2
- この番組の実質上の前身番組
- ゲームセンターCX
- テレビゲームを用いた大人向けのバラエティ番組