コイハイケ
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コイハイケはチリのアイセン・デル・G・カルロス・イバニェス・デル・カンポ州の州都。人口は約5万人。町は1929年に開かれた。
20世紀に入るまで、チリ政府は交通の便が悪いアイセン地方の開発にほとんど着手しようとしなかった。コイハイケの壮観な風景が国外で大きく話題になったのは20世紀の後半になってからのことである。その後、1980年代に国道が整備され、以前よりはアクセスが容易になった。
[編集] 地理
コイハイケはパタゴニアの中でも風光明媚な場所として知られ、シンプソン川とコイハイケ川に挟まれており、周囲の山には万年雪が見られる。年間降水量は1,200mmほどであるが、海から遠くないにも関わらず、急峻なアンデス山脈の麓にある。このため、天候の変化が大きく、日によっては「四季を一日で体験できる」といわれるほどである。
町の構造で特徴的なものは、北西部にある五角形の広場である。これは町の開拓者の一員であった、国家憲兵隊の部隊を記念して造られている。
[編集] 観光
コイハイケの街を訪れるには、気候が温暖な11月から4月の間が適している。これに対し、5月から10月までは比較的寒冷で雪が降りやすい。観光客は空路や海路、陸路といったあらゆる交通手段を用いることができる。