コミックトム
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「コミックトム」は、かつて潮出版社が発行していた月刊漫画雑誌。
[編集] 概要
1965年に「希望の友」として創刊、時代順に「少年ワールド」(1978年)、「コミックトム」(1980年)、「コミックトムプラス」(1998年)と改題、2001年に休刊(廃刊)。
「希望の友」の頃から「コミックトム」の時期まで横山光輝が『三国志』を15年の長期にわたり連載。その後も、『項羽と劉邦』、『殷周伝説』を連載した。手塚治虫も『ブッダ』、『ルードウィヒ・B』と連載。『ルードウィヒ・B』は、手塚の絶筆作品の一つ。 藤子・F・不二雄は、『ポコニャン』を「希望の友」に、『T・Pぼん』を「少年ワールド」「コミックトム」に掲載したが、『T・Pぼん』については藤子Fの死去により未完となる。また、藤子不二雄Aも、『パーマンの指定席』という映画エッセーを長期連載した。みなもと太郎の『風雲児たち』も「少年ワールド」時代より掲載開始。著名作家を集めての『宮沢賢治漫画館』というシリーズも有名。
星野之宣、諸星大二郎、坂口尚、山岸凉子、坂田靖子、倉多江美らのSF・伝奇・歴史マンガをはじめとしてマニアックな作品群を擁しており、双葉社「アクション・ヒーロー」休刊後においては数少ない長編漫画専門誌の一つとなっていた。
発行元の潮出版社は創価学会系列であるが、「希望の友」時代の連載作品である芝城太郎『四条金吾』(日蓮の弟子となった鎌倉幕府御家人が主人公)や北野英明『牧口先生』(創価教育学会の創立者・牧口常三郎の伝記漫画)など少数の例外を除いては、創価学会の布教的な意図を持った作品はほとんど皆無であったといえる。
[編集] 主要な連載漫画
「概要」中言及したものは除く。
- 星野之宣:「宗像教授伝奇行」シリーズ、「ヤマタイカ」
- 諸星大二郎:「無面目」「太公望伝」「西遊妖猿伝」など
- 坂口尚:「12色物語」「石の花」
- 倉多江美:「静粛に、天才只今勉強中!」
- 坂田靖子:「天花粉」シリーズ
- 山岸凉子:「ツタンカーメン」「青青の時代」
- 安彦良和:「虹色のトロツキー」
- 紫堂恭子:「グラン・ローヴァ物語」「ブルー・インフェリア」
- 内田春菊(作画):「クマグス」 - 原作は山村基毅。未完。
- 岡野玲子(作画):「コーリング」 - 原作はパトリシア・A.マキリップの『妖女サイベルの呼び声』(原題『The Forgotten Beasts of Eld(エルドの忘れられた獣達)』)
- 石坂啓(作画):「ハルコロ」 - 原作は本多勝一。
- 松本零士:「児女英雄伝」
- 神坂智子:「カラモランの大空」
- くさか里樹:「永遠の都」
- 白井恵理子:「GOGO玄徳くん!!」
- 高室弓生:「ニタイとキナナ」
- 長谷川哲也:「青年ナポレオン」
- 神田たけ志:「北の獅子 真説・土方歳三伝」
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