ゴ・ディン・ヌー
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ゴ・ディン・ヌー(ベトナム語:Ngô Ðình Nhu, 漢字:呉廷瑈, 1910年 - 1963年11月1日)は、ベトナムの政治家。ベトナム共和国初代大統領ゴ・ディン・ジエム(呉廷琰, 1901年 - 1963年)の実弟で大統領顧問を務めた。夫人はマダム・ヌー。「ゴ・ディン・ニュー」の読み方のほうが原音に近い。
[編集] 経歴
1910年ベトナム生まれ。1943年に国立図書館に勤めていたときに、マダム・ヌーと結婚。第一次インドシナ戦争後のベトナム分割時に兄のゴ・ディン・ジェムとともに南ベトナムへ移動する。
南ベトナムにおいては、秘密警察を使い兄とともに政敵を弾圧した。そのようなジエム・ヌー兄弟の行動は世界各国から批判を浴びた。そして、南ベトナムの支援国であったアメリカ政府の暗黙の支持の元に、1963年11月1日、ズオン・バン・ミン(楊文明)将軍による軍事クーデターが発生し、兄のジェム大統領とともに殺害された。