サントリー角瓶
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サントリー角瓶(サントリーかくびん)は、寿屋(現・サントリー)から1937年に発売され、その亀甲模様のガラス瓶の形から愛称が付き、今日まで発売され続けているウイスキーの一つである。
もともとは1929年に発売された白札(今のサントリーホワイト)に続いて発売されたウイスキーだったが、当時、舶来産ウイスキーの味になれてしまっていた日本人からは白札は受け付けられず、その後期間を置くこと8年後の1937年10月8日に満を持して発売される。
おりしも日本が戦時体制に突入しつつある中で、舶来産のウィスキーが輸入停止になったことや、スモーキーな熟成を重ねた味が日本人の舌をとらえて、好調に売り上げを延ばし、さらに当時の日本海軍(英国海軍をお手本にしていたため、海軍士官の嗜好酒はウィスキーというのが主流であった。)へ大量に納入し「大日本帝國海軍指定品」となったことで、サントリーのウイスキーの歴史の礎を築いた一品とも言える。
発売当時は「サントリーウイスキー12年」だったが、その特徴ある瓶の形から、1950年代に名前が「サントリー角瓶」に変わった。
過去に長年にわたって新聞にて広告展開され、1980年代に起きたコピーライターブームの中から登場した仲畑貴志はサン・アド在籍時代に同製品のコピーを数多く手掛けて、これまでに「娘の帰りが遅い夜」や「角÷H2O」や「新發賣昭和拾弐年・角」などの傑作広告を残している。(仲畑本人はこの広告で自身のコピーセンスを磨いたことなどから、本人曰く「僕のミルク」であるとも言っている。)
ラベルのシンボルマークとして長年使われたサントリーのシンボル「向獅子マーク」は、1990年代にサントリーのCI導入に伴い、サントリーの社章として一時期使われた「響」の字を図案化したマークに変更されるが、2007年の商品リニューアルから「向獅子」マークが復活した。
現在は各地方の新聞と提携しながら広告展開しているようである。
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