ジャック・ウォマック
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ジャック・ウォマック(Jack Womack, 1956年1月8日 - )はアメリカ合衆国ケンタッキー州レキシントン生まれの作家。「ウォーマック」とも表記される。
目次 |
[編集] 経歴
1977年にニューヨークへ移り住んだのち、近未来のディストピア世界を舞台とする長篇小説 Ambient を発表。以後、代表作となる「アンビエント」シリーズ(「ドライコ」シリーズとも呼ばれる)を中心に、小説やエッセイを執筆する。
現在は、出版社ハーパー・コリンズのパブリシストとして、ニール・ゲイマン、ダン・シモンズといった作家を担当。
同じくアメリカ南部出身の作家ウィリアム・ギブスンと親交があり、ギブスンの作品『ヴァーチャル・ライト』や『パターン・レコグニション』には、ウォマックへの謝辞や献辞がある。
[編集] 主な著作
[編集] 「アンビエント」シリーズ
- Ambient (1987年)
- Terraplane (1988年). 邦訳『テラプレーン』(1992年). 黒丸尚訳, 柾悟郎解説, 小阪淳装丁, ハヤカワ文庫SF
- Heathern (1990年). 邦訳『ヒーザーン』(1992年). 黒丸尚訳, 若島正解説, 小阪淳装丁, ハヤカワ文庫SF
- Elvissey (1993年) (フィリップ・K・ディック記念賞受賞)
- Random Acts of Senseless Violence (1993年)
- Going, Going, Gone (2000年)
なお、シリーズ作品を物語の進行にそって並べると、以下のようになる。
- Random Acts of Senseless Violence
- Heathern 『ヒーザーン』
- Ambient
- Terraplane 『テラプレーン』
- Elvissey
- Going, Going, Gone
[編集] その他の長篇小説
- Let's Put the Future Behind Us (1996年)
[編集] 短篇小説
- Out Of Sight, Out Of Mind (1990年)
- A Kiss, a Wink, a Grassy Knoll (1991年)
- Twelvefourteen (1991年)
- Lifeblood (1991年)
- That Old School Tie (1995年)
- Audience (1997年)
[編集] エッセイ
- The Cannon Are Silent,The Muses Are Drunk (1992年)
- Neuromancer 20th Anniversary Edition あとがき (2004年)
[編集] 関連項目
- スペキュレーティヴフィクション
- ディストピア
- パラレルワールド
- グノーシス主義
- Q資料
- 人工言語
- 擬似科学
- 身体改造
- アウトサイダー・アート
- エルヴィス・プレスリー
- ニコラ・テスラ
- ロバート・ジョンソン
また、原書カバーやインタビューには、ウォマックから想起される作品や人物として、次のような名があげられている。
- 『時計じかけのオレンジ』
- J・G・バラード
- フィリップ・K・ディック
- K・W・ジーター
- ラッセル・ホーバン
- マーティン・エイミス
- ノーマン・メイラー
- トマス・ピンチョン
- 『パリ、テキサス』
- 『テルマ&ルイーズ』
- カート・ヴォネガット
- ジェイムズ・M・ケイン
- ウィリアム・バロウズ
- デイモン・ラニアン
- ミハイル・ブルガーコフ
- グリール・マーカス
- ハワード・ウォルドロップ
- ジャック・ケルアック
- P・G・ウッドハウス
[編集] 外部リンク
- Jack Womack日本語ファンサイト 倉田タカシ制作・管理。各作品の解説、インタヴュー記事の紹介等
- 復刊ドットコム 『ヒーザーン』『テラプレーン』投票ページ
- ウォマック降臨 若島正による解説
- Night Shade Books Discussion Area:Jack Womack ウォマック自身による経歴説明あり
- Jack Womack's Strange Book of the Month Club ウォマックのブックガイド
カテゴリ: アメリカ合衆国の小説家 | ケンタッキー州の人物 | SF作家 | 1956年生