ジャネット・ジェーガン
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ジャネット・ジェーガン(本名ジャネット・ロザリー・ジェーガン・ニー・ローゼンバーグ、Janet Rosalie Jagan née Rosenberg、1920年8月20日、アメリカ合衆国イリノイ州シカゴ生まれ)は、1997年12月19日から1999年8月11日までの、ガイアナの大統領である。
彼女は左傾化した思想で知られるガイアナの首相および大統領のチェディ・ジェーガンと、1943年に結婚した。ジャネット・ジェーガンは若い頃は共産主義の政治活動家だったが、後にスタンスを変更する。チェディの死後、ジャネット・ジェーガンは大統領に選出され、1997年から1999年まで務めた。1999年、健康上の理由から辞任する。彼女は、アルゼンチンのイサベル・ペロンに次いで、南アメリカの歴史の中では2番目の女性大統領で、最初の民主的に選ばれた大統領となった。
ガイアナにおいては、ジャネットは最初の女性のガイアナ大統領というだけではなく、国を率いる最初の米国生まれで白人の女性でもあった。ジャネットは財務大臣のバラット・ジャグデオに大統領を手渡した。
彼女はマルクス主義でなおかつユダヤ人であったため、アメリカ合衆国の反ユダヤ主義の陰謀説の対象であった。彼女がローゼンバーグ夫妻に関連していたとする誤報もあった。
ジャネット・ジェーガンは長い間、ガイアナの文学文化にかかわっている。初期のマーチン・カーターの詩を「サンダー(Thunder)」(彼女が編集した)で出版し、初期のカーターの詩集の出版を支援した。