ジョゼフ・カビラ
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ジョゼフ・カビラ・カバンゲ (Joseph Kabila Kabange、1971年6月4日 - )は、2001年1月よりコンゴ民主共和国の大統領となった人物。父である前大統領ローラン・カビラが暗殺されたためその跡を継ぎ、現在も大統領を続けている。
内戦終結を図り、外国軍を国内から撤退させようと試み、いくらかの成功を得た。2003年、和平協定に続き、国内における主な軍のリーダー2人を含めた暫定政権を樹立した。なお、この2つのグループは、政府に反対する民間野党と、政府の支持グループとなっている。2006年6月には大統領選挙が予定されており、これに立候補した。
2004年3月28日には、故モブツ・セセ・セコの支持者によるものと見られるクーデターが発生したが、失敗している。また2004年6月11日にも、エリック・レンジが率いたとされる集団によって権力の掌握が図られ、国の和平プロセスが十分に機能していなかったと宣言されたが、政府軍により鎮圧された。
大統領になる以前から隣接国であるウガンダやルワンダの政府から軍事教育を受け、父に対する反政府軍との紛争への参加を経験している。また、少将や参謀長等の多数の軍職を経験したものも、大統領就任直後は若すぎる、経験不足であるなどの批判もあった。
2005年12月、国民投票によって新たな憲法が承認され、2006年6月に大統領選挙が行われることとなった。憲法によって候補者の最低年齢を35歳から30歳に引き下げられたため、正式な候補者として立候補することが出来るようになった。現在、立候補者として登録済み。