ジョヴァンニ・ガストルディ
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ジョヴァンニ・ジャコモ・ガストルディ(Giovanni Giacomo Gastoldi, 1550年ごろ - 1622年?)は、後期ルネサンス音楽から初期バロック音楽にかけて活動したイタリアの作曲家。5声のための「バレット」の作曲家として名高い。
[編集] 経歴
ロンバルディア出身。1582年にジャケス・デ・ヴェルトの後任としてマントヴァのサンタ・バルバラ教会の楽長に就任し、1605年までゴンザーガ家に仕えた。フィリッポ・ロマッツォの説によると、その後はミラノのドゥオーモ教会の聖楽隊長に転進したというが、真偽のほどは定かでない。
[編集] 作品
ガストルディはいくつかのマドリガーレやたくさんの宗教曲のほか、弱冠の器楽曲を遺した。2巻のバレットは、踊りのための有節歌曲で、「ファララ」などの意味のない音節を含んでいるが、おそらくこれは恋愛や性行為の擬態語であるらしい。概してガストルディのバレットは、コメディア・デラルテの音楽版であり、《満足した男 Contento》《勝者 Premiato》《言い寄る男 L'Inamorato》《悦び Piacere》《麗しの女 La Bellezza》《愛の讃美 Gloria d'Amore》《燃えさかっている男 L'Acceso》《恋の狩人 Caccia d'Amore》《蔑み Il Martellato》《美しい男 Il Bell'humore》《アモールの勝利 Amor Vittorioso》《愛の希望 Speme Amorosa》といった楽曲がある。舞曲との関係から予測されるように、音楽的には、ポリフォニーを排した簡素なテクスチュアや早口の発音、対位法の現前を犠牲にして強調されたリズムが特徴的である。
ガストルディの《5声のバレット集(イタリア語:Balleti a Cinque Voci)》は1591年にヴェネツィアで出版され、たちまちベストセラー入りし、瞬く間に版を重ねただけでなく、外国でも出版された。オラーツィオ・ヴェッキやアドリアーノ・バンキエリ、ハンス・レーオ・ハスラーやトマス・モーリーはこの曲集に魅了されており、なかでもモーリーのバレット《今は花の5月 Now is the Month of Maying 》は、明らかにガストルディに影響されている。
The title page of the balletti bestows the title “Maestro di Cappella del Serenissimo Signor Duca di Mantova” to Gastoldi. However, this has no slightest intention of masking sophistication behind the spontaneous naivete of Gastoldi's works, because the entire content is a collection of simplicty, healthy playfulness, communicative carefreeness, and gaiety. The common trait is, of course, the Fa-la refrain, (which incidentally became “lirum-lirum “in Gloria d’amore) with skipping rhythms, clear lines, and frank tonality. Gastoldi sought to vary his compositions from ballet to ballet by sometimes writing in triple time, in double or by the alternate use of major and minor. Otherwise, it cannot be said that he at all attempted a psychological differentiation between the several “characters” depicted.