スズキ・SX4
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スズキ・SX4 | |
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製造期間 | 2006年 – |
ボディタイプ | 5ドア ハッチバック型クロスオーバーSUV |
全長 | 4135mm |
全幅 | 1730mm |
全高 | 1585mm |
車両重量 | 1190kg |
先代 | スズキ・エリオ(ハッチバックモデル) |
姉妹車、OEM | フィアット・セディチ |
同クラスの車種 | トヨタ・ラッシュ ダイハツ・ビーゴ フォルクスワーゲン・クロスポロ |
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スズキ・SX4 (Suzuki SX4)はスズキとフィアットが共同開発したクロスオーバー型の小型自動車である。フィアットからも姉妹車のフィアット・セディチ (Fiat Sedici)が販売されるが、両者の外観上の違いはフロントグリルとバッジである。なお、デザインはイタルデザインが担当している。
目次 |
[編集] 概要
エリオハッチバックの実質的な後継車種となる。フィアットとの共同開発ではあるが、スズキの生産拠点で製造が行われ、エンジン(ディーゼルを除く)およびプラットフォームもスズキのものが使用されるなど、非常にスズキ色の強い車である。
2007年3月にジュネーヴモーターショーでセダンモデルが発表された。[1]日本では6月頃に発売予定でエリオセダンは廃止される。
[編集] 欧州仕様
2005年12月1日に生産が開始され、併せて実車の写真が公開された。その後、2006年3月のジュネーブモーターショーで正式に発表された。量産車はクロスカントリー色の強い「アウトドアライン」とより都会的なイメージの「アーバンライン」の2タイプが用意される。また、2007年からのWRC参戦も発表され、競技用車両(SX4 WRCコンセプト)が参考出品車として出展されている。
製造はハンガリーのマジャールスズキで行われ、年間6万台(うち3分の2がスズキ向け、残りがフィアット向け)の生産を見込んでいる。エンジンはガソリン2種類(1500ccと2000cc)と、フィアット製の1900ccターボディーゼルが用意される。
[編集] 北米仕様
2006年4月のニューヨーク国際オートショーで発表された。エンジンは2000ccガソリン1種類のみ。製造は日本の湖西工場で行われる。
[編集] 日本仕様
2006年7月4日発売開始。エンジンはガソリン2種類(1500ccと2000cc)を用意。北米仕様と同じく湖西工場で製造される。全車にFFとパートタイム4WDが設定される。ミッションは4速ATのみ(後にMTが追加される可能性あり。なお、国交省には既にMT仕様の形式指定はされている)。1.5XGと2.0XS(2006年10月に追加)が欧州仕様の「アウトドアライン」にあたり、1.5Eと1.5Gと2.0Sが欧州仕様の「アーバンライン」にあたる。
広告キャラクターやCMソングには福山雅治を起用(過去に三菱・ミラージュの広告キャラクターを務めた事がある)。またCM撮影に先駆けてテストコースにて自らハンドルを握ってテスト走行を挑み、テスト終了後に「(日本の)法定速度以上のスピードを出した」(本人談)と福山雅治のSUZUKI TALKING F.M.の「ふつおた reading」内で語った。また福山は、同じコースにて自社のオートバイに自ら乗って再びテスト走行に挑んだとも語った。
[編集] WRC(世界ラリー選手権)参戦
前述の通り、2006年3月のジュネーブモーターショーで2007年8月からのWRCへのフル参戦が発表され、WRカーのコンセプトカーが参考出品車された。その後、2006年7月4日の日本での新車発表会の場においてプロトタイプが展示され、テスト走行の動画も公開された。2006年7月現在、一部の自動車雑誌などにこのプロトタイプの走行写真が掲載されている。実際のマシンの開発やレースでのチーム運営は田嶋伸博率いるスズキスポーツが担当する。
なお、WRCは2007年シーズンを全9戦の開催とし、2008年シーズンを2007年8月から開催するウインターリーグ制の導入を検討していたため、スズキはこれにあわせて2007年8月からのフル参戦を予定していた。しかし、2006年7月5日に国際自動車連盟(FIA)はウインターリーグ案を白紙撤回、2007年はこれまでどおり全16戦で行われることになった。そのため、当初の予定より半年早く参戦するか、逆に半年遅らせるかの選択を迫られた。
2006年7月20日、スズキは当初より半年遅らせ2008年からのフル参戦を発表した。そのため、2007年はテストを目的としたスポット参戦になる見方が強くなっている。
[編集] CM
- キャッチコピー
- 「自由ですか。」(初代・前期)
- 「全ての道を手に入れる」(初代・前期)
- 「大地をつかむコンパクト」(初代・前期・30秒版CMのみ)
余談であるが、CMに登場する車両のナンバープレートは出演している福山雅治を意味する「2980」となっている。
- CMソング
- 「THE EDGE OF CHAOS ~愛の一撃~」- 福山雅治(初代)