スズキ (自動車メーカー)
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種類 | 株式会社 |
市場情報 | |
本社所在地 | 432-8611 静岡県浜松市南区高塚町300 |
設立 | 1920年3月15日 |
業種 | 輸送用機器 |
事業内容 | 自動車 |
代表者 | 鈴木修(代表取締役会長) 津田紘(代表取締役社長) |
資本金 | 1,202億10百万円 |
売上高 | 単体:1兆6,901億円 連結:2兆7,464億円 (2006年3月期) |
従業員数 | 10,972名(2006年4月1日現在) |
外部リンク | www.suzuki.co.jp/ |
スズキ株式会社(英文名Suzuki Motor Corporation)は日本の四輪車、二輪車メーカー。
目次 |
[編集] 概要
本社所在地は静岡県浜松市南区高塚町300。四輪車は軽自動車が主力だが、小型、普通車とも、躍進が著しい。自動車以外ではモーターボート、船外機、発電機、住宅を手がける。
軽自動車では世界トップシェアを持ち、1973年~2006年まで34年間連続で国内№1であるとともに、日産自動車やマツダへもOEM供給を行っている。(ただし、社団法人全国軽自動車協会連合会の発表した2006年度(06/4~07/3)軽四輪車新車販売台数速報[1]によれば、長年競い合ってきたダイハツ工業(616,206台)に抜かれ、2位(605,486台)に転落した。)
2002年にインド政府との合弁会社マルチ・ウドヨグを子会社化し、連結経常利益の4割を占める。また、インドにおける自動車シェアの5割はスズキが占めている。
同じゼネラルモーターズ(GM)グループのスバルやいすゞと、部品の共通化などをすすめていた。ただしGMは2005年にスバル株、2006年にいすゞ株をトヨタ自動車に売却したため、2007年現在スズキは日本における唯一のGMグループとなっている。
2006年になって、GMが財務体質の悪化から保有していたスズキの株式20%のうち17%を売却し、スズキがそれを全て自社で買い取った。これにより、GMの持ち株比率が3%と大幅に低下したが、業務提携は継続するとしている。
また、OEM供給をしている日産自動車との提携も開始し、2007年1月よりアルトを日産「ピノ」として、セレナを「ランディ」としての相互供給をしている。
ちなみに同じ浜松市に本社を置く鈴木楽器製作所や、東京都豊島区に本社を置くシャッターメーカーのトステム鈴木シャッターなどとは人材・資本を含めて関連は一切ない。
[編集] 製品の特徴
「人と同じ事はやらない。やるなら世界一を目指すのがスズキ」と評されるように、オートバイを中心に常に前進的な製品つくりで知られる。 以下に具体的な例を掲載。
- モーターサイクルの分野では80年代に爆発的な人気となったレーサーレプリカの第1号としてRG250ガンマ(2サイクル)を発売した。
- 50ccのレーサーミニとしてGAG(4サイクル)を発売した。(ジョーク・バイクとして発売されたGAGの後追いとして他社から出たものは残念ながら完全な「レーサーミニレプリカ」として発売されたため、レーサーミニの第1号であるGAGは短命に終わる)
- 今日、特に欧州で大人気の400ccや650ccのビッグスクーターの第一号もスズキによって発売された。 それ以前にも250ccのスクーターはホンダなどにより既に発売されていたが、それはあくまで(高速道路も走る事ができる、50ccや125ccの標準的な排気量のスクーターからみたら)「巨大化したスクーター」としてのみ認知されていた。 それをスクーターとしては異例な400ccの大排気量エンジンを搭載し、直ぐにさらに巨大な650cc(これは存在するスクーターでは最大の排気量である)というエンジンを載せてビッグスクーター=プレミアム・スクーター(四輪車の十分な代用となる、また高価格でもある、性能も高性能である、といったような複合的要素)という図式を作り上げた。 これによりビッグ・スクーターは上記の80年代のレーサーレプリカと同じように大人気となる。
- F1活動などで高性能エンジンといえばホンダと言われるが、ハイパワー・エンジンの製作ではスズキが他社をリードしてきた。 二輪車において250ccクラスの自主規制値となった45PS(RG250ガンマ)、同400ccクラスの自主規制値となった59PS(GSX-R)、軽自動車の自主規制値となる64PS(ALTO-WORKS)等。 全てスズキがこれらのハイパワー過ぎるが故に業界の自主規制値となってしまった数値を出すエンジンを作り出したことは興味深い。
- その一方でアルトやジムニーの2サイクルエンジンを最後まで使用し続けたり、Keiは改良を重ねながら初代のまま生産・発売し続けたり、ワゴンRは3代続いてキープコンセプトであるなど、結構保守的な面もある。しかし、初代ワゴンRのスタイルが登場したその軽トールワゴンというコンセプト(ホンダのステップバン)は当時は非常に革新的であり、軽トールワゴンという新たなジャンルを切り開いていった。
- これは意外と知られていない事だが四輪車の塗装が極めて丈夫(特に登録車)という点がある。飛び石を受けた場合や少しぶつけて凹ませた場合、他社製の車両では塗膜が割れて剥がれることがよくあるが、同社製の車両は表面に傷が付く程度で、少々の衝撃では剥がれが生じない(適度に弾力があるためヒビ割れが起こらず剥離しにくいと思われる)。(要出典)
- 車両価格も実用グレードであればかなり安く買える。またグレード構成もトヨタで代表される抱き合わせ販売でなく便利性に重点を置いた構成としてる。
たとえば下級グレードでもパワーウインドウやリモコンドアロックが選べ、特に企業での商用車の購入の際などでは5台の予算でおまけで軽トラックが買える事もある。
[編集] 沿革
- 1920年3月 - 鈴木式織機株式会社として設立
- 1954年6月 - 鈴木自動車工業株式会社に改称
- 1981年8月 - ゼネラルモーターズ(GM)と提携
- 1990年10月 - スズキ株式会社に改称(旧英文名称はSuzuki Motor Co., Ltd.)
[編集] 生産拠点
[編集] 四輪
- 湖西工場(静岡県湖西市)
- 磐田工場(静岡県磐田市)
- 相良工場(静岡県牧之原市)
- 暁星機械工業(韓国)
- 重慶長安鈴木汽車有限公司(中華人民共和国)
- 江西昌河鈴木汽車有限公司(中華人民共和国)
- インドモービル・スズキ・インターナショナル社(インドネシア)
- マルチ・ウドヨグ社(インド)
- マジャールスズキ社(ハンガリー)
- CAMIオートモーティブ(カナダ)
[編集] 二輪
[編集] 研究所
- 横浜研究所
- 都田研究所
[編集] テストコース
- 竜洋コース
- 下川コース
- 相良コース
[編集] 商品
[編集] 二輪
[編集] 現行機種
[編集] 50cc以下(原付一種)[編集] 125cc以下(原付二種)[編集] 125cc超250cc以下 |
[編集] 250cc超400cc以下
[編集] 400cc超[編集] 主な輸出車両 |
[編集] 過去の生産車種
[編集] 50cc以下(原付一種)
[編集] 125cc以下(原付二種)
[編集] 125cc超250cc以下 |
[編集] 250cc超400cc以下
[編集] 400cc超750cc以下[編集] 750cc超
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[編集] 四輪
[編集] 現行車種
[編集] 軽自動車
[編集] 登録車 (小型・普通車)
- ソリオ
- シボレー・MW
- ジムニーシエラ
- スイフト(スイフトスポーツ)
- SX4
- エスクード
- シボレー・クルーズ(スズキとゼネラルモーターズの共同開発)
- ランディ(日産自動車からのOEM車種。セレナと共通)
[編集] スズキからの委託生産車種
[編集] 日産自動車
[編集] マツダ
[編集] 海外専売車種
- APV
- XL7
- スイフトプラス:GM大宇からのOEMによる車種。カナダのみ。
- フォレンツァ/リーノ:GM大宇からのOEMによる車種。米国・カナダのみ。
- ヴェローナ:GM大宇からのOEMによる車種。米国・カナダのみ。2006年限りで販売終了。
- SX4セダン:中国のみ。
- ランディ:中国のみ。ベースはエブリィで、日本で販売される同名の車種とは全くの別物である。
[編集] 今後の車種展開
「今後発売が予想される車種」及び「今後販売終了が予想される車種」、また同様の意味を持つ節の設置についてはプロジェクトとして禁止されています。以下の節の追加には、ソースの明記を義務化する(極力一次ソースを優先する。一般紙・テレビの情報もメーカーに取材した物で、サイトに明記した情報が有れば可とする。)。
[編集] メーカーより今後発売が公表されている車種
[編集] メーカーより今後販売終了が公表されている車種
[編集] 過去の生産車種
[編集] 軽自動車
[編集] 登録車
- フロンテ800
- カルタス
- カルタスクレセント
- ワゴンRワイド/ワゴンRプラス/ワゴンRソリオ(現在はソリオとして生産中)
- エブリイプラス/エブリイランディ
- X-90
- グランドエスクード
- エリオ
[編集] その他の商品
- セニアカー(電動車椅子)
- 電動アシスト自転車 - ラブ(LOVE)
- ボートおよびボート用エンジン
- ATV(4輪バギー) - 輸出専用
- フォーミュラ・スズキ隼 - 自社のオートバイ「ハヤブサ1300」のエンジンを流用した市販レーシングカー
- フォーミュラ・スズキKei - 自社の軽自動車「Kei」のエンジンを流用した市販レーシングカー
- オートレース用エンジン - セア(SEAR)
- 産業機器
- 汎用エンジン
[編集] 関連企業
[編集] 日本国内
- スズヤ
- モンスターインターナショナル
- スズキ部品秋田
[編集] 海外
[編集] 主な提供番組
[編集] 現在
[編集] ラジオ
- SUZUKIハッピーモーニング・鈴木杏樹のいってらっしゃい(ニッポン放送)
- SUZUKI Future Navi(TOKYO FM)
- 福山雅治のSUZUKI TALKING FM(TOKYO FM)
- WIND BLOW(K-MIX)
[編集] テレビ
- SUZUKIスポーツスペシャル・全日本実業団女子駅伝(TBSテレビ)
- ニューイヤー駅伝(TBS)
- 渡る世間は鬼ばかり(TBSテレビ)
- ズバリ言うわよ!(TBSテレビ)
- ザ・ベストハウス123(フジテレビ)
- SMAP×SMAP(関西テレビ制作・フジテレビ系 - 番組後半部のみ提供)
- ぐるぐるナインティナイン(日本テレビ)
- NEWS ZERO(但し木曜日分の提供)(日本テレビ)
- 土曜グランド劇場(日本テレビ 2006年10月からこの時間枠を日産自動車から引き継いだ。)
- 土曜ワイド劇場(テレビ朝日)
[編集] 過去
- 火曜ワイドスペシャル(フジテレビ系)
- TVプレイバック(同系)
- フジテレビ木曜夜9時枠
- 金曜エンタテイメント(同系)
- トリビアの泉~素晴らしきムダ知識~(同系 水曜夜9時枠・レギュラー時代)
- 月曜ドラマ・イン(テレビ朝日系)
- 太陽にほえろ!(日本テレビ系 - 初期のみ)
- 火曜サスペンス劇場(同系)
- 電脳おやじ(テレビ東京→tvk)
- かつての提供番組での文言は「価値ある製品造りを目指す 鈴木自動車」だった。のちに「もっと個性的に もっとあなたらしく Personal BestのSUZUKI」となり、現在は「小さなクルマ、大きな未来。SUZUKI」が使用されている。
[編集] 関連項目
- SUZUKI JAPAN CUP - エアロビクスの日本選手権
- スーパー戦隊シリーズ - オートバイ協力
- 仮面ライダーシリーズ - 昭和期のシリーズでオートバイ協力
- 宇宙刑事シリーズ- オートバイ・車両協力
- ヨシムラ
- 舘ひろし
- 田嶋伸博
- スズキ陸上競技部
[編集] 外部サイト
[編集] 脚注
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