スプライト (炭酸飲料)
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スプライト(Sprite)はコカ・コーラ社が販売するレモンライム風味の炭酸飲料。コカ・コーラと違いカフェインは入っていない。190以上の国々で販売されている。
元々はドイツのコカ・コーラ社が発売したレモンライム風味のファンタ、「クリアレモンファンタ」である。1961年、アメリカ合衆国のコカ・コーラ社が、レモンライム風味の飲料「7 Up」に対抗するために「スプライト」と名付けて発売した。スプライトという名前は元気という意味のSpiritと、妖精という意味のSpriteから来ている。
初期は緑色のガラス瓶に滑り止め用を兼ねたデザイン性のある凹部がイメージとして定着しており、コカ・コーラと並んでの定番商品であった。また子供に飲ませるのに、コカ・コーラのカフェインやリン酸に悪いイメージが広がっていた時期もあり、「スプライトは子供に安心して与えられる」などのイメージも手伝ってよく売れていた。しかし缶飲料やPETボトルが急伸しガラス瓶から置き換わると突出したイメージが無くなり自動販売機からのラインナップからはずれることも多くなった(実際、東京都内でもスプライトがある自動販売機は少ない)。 2005年にはそれを払拭すべく、ガラス瓶時代の凹部を付けたペットボトルタイプを販売したが早期終了している。
日本では何度かフレーバーのリニューアルが行われている。2001年にはドライレモンフレーバーのスプライトが3月に関西地区限定で発売された後、6月に全国発売されており、現在のレモンライムフレーバーのスプライトは2005年7月に発売された。またカロリーゼロをうたった「ダイエットスプライト」も2002年4月に発売されている。1997年には微炭酸の「スプライトクール」が、2003年4月にはセブン-イレブン限定で復刻版の「スプライトクラシックテイスト」が、2005年6月にはセブン-イレブン限定で強炭酸の「スプライトX」が発売されたが、短期間で販売を終了している。2006年9月には強炭酸の「スプライトスパークリングレモン」が発売されている。2007年3月、再び凹部を付けたペットボトルタイプにリニューアル。
なお、中国においては「雪碧」と表記し販売されている。味の種類も豊富で、舌から喉に掛けて辛い印象の残るSprite On Fireや、サッパリした味のSprite Icy Mintがある。