タワー・オブ・パワー
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タワー・オブ・パワー(Tower of Power)はアメリカのファンク、R&Bのバンド。バリトンサックスをフィーチャーした重厚なホーンセクションが大きな特徴である。
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[編集] 歴史
テナーサックス奏者のエミリオ・カスティーヨとバリトンサックス奏者のドクター・クプカが中心になってカリフォルニア州オークランドで結成。その後活動の拠点をサンフランシスコに移し、1970年にデビューした。
1973年のアルバム「タワー・オブ・パワー」収録の「ホワッツ・ヒップ」によってバンドはその名が知られることとなる。重厚なホーンセクションのみならず、ベースのロッコ・プレスティアとドラムのデヴィッド・ガリバルディによる16ビートを駆使した強力なリズムセクション、ソウルフルなバラードも彼らの持ち味であった。
メンバーチェンジを繰り返しながらも1970年代はコンスタントにアルバムを発表していたが、1980年代前半はレコード会社との契約がなく不遇をかこっていた。しかし1980年代半ばに大人気となったサンフランシスコ出身のヒューイ・ルイス&ザ・ニュースがホーンセクションとして彼らを起用したことで再び注目が集まり、1987年に復活アルバムを発表する。
1990年代は1970年代のファンクミュージックが再評価されたことで、彼らはいわゆる「リスペクト」の対象となり、定期的にアルバムを発表した。現在も主にライブで活動中。たびたび来日公演も行なっている。
[編集] ディスコグラフィ
[編集] アルバム
- 1970 East Bay Grease
- 1972 Bump City
- 1972 Lights Out: San Francisco
- 1972 Fillmore - The Last Days
- 1973 Tower of Power
- 1974 Back to Oakland
- 1974 Funkland
- 1974 Urban Renewal
- 1975 In The Slot
- 1976 Live and in Living Color
- 1976 Ain't Nothin' Stoppin Us Now
- 1978 We Came to Play
- 1979 Back on the Streets
- 1981 Direct
- 1987 Power
- 1991 Monster on a Leash
- 1993 T.O.P.
- 1995 Souled Out
- 1997 Rhythm and Business
- 1997 Direct Plus!
- 1999 Soul Vaccination:Tower of Power:Live
- 1999 Dinosaur Tracks(1982年録音未発表曲集)
- 1999 What Is Hip? Tower of Power Anthology
- 2001 The Very Best Of Tower of Power The Warner Years
- 2002 Soul With A Capital "S"
- 2003 Oakland's Own, In the Oakland Zone
- 2003 Havin' Fun
- 2003 What Is Hip? & Other Hits
[編集] DVD
- 2003 Tower of Power in Concert